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くらびあっち業務カタログ
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2528.響板の沈下を考える  
名前:くらびあっち    日付:2014/4/16(水) 8:42
響板はピアノの心臓部で非常に大事な部分
弦が駒を介して押さえつけ、耐えているストレスが音質音量に変換されている
ここに各メーカーの伝統的な音があると思う

しかし・・
耐えきれなくなると、響板は沈み、ストレスは無くなり、弦振動は響板へ伝達しなくなり、
音質は貧弱になり、音量も落ち、弦しか鳴らなくなる
それが顕著に出る箇所は次高音。
次高音は響板クラウンの中心から外れて、弦弾性は乏しく鉄板的で、特にアップライトはフレーム柱の駒ブレイクが凹み安い
最高音は駒が響板面積が狭く固定されている事もあり、沈下しにくい
中音は駒が響板クラウン中心であり、弦に弾性があるので沈下しにくい
低音は駒が響板のやや外周になるが、弦はさらに弾性があるので沈下しにくい

この沈下現象、どのタイミングや時間経過で起こるのか?
100年たっても沈下しないピアノもあれば、新品から沈下しているピアノもある

高温多湿では、木材が軟らかくなるので耐えられず沈下するだろうし
弦設計、響板材質、クラウン形成方法、他、設計が悪いと、まず沈下する

沈下すると弦しか鳴らない訳だから、フォルテシモのタッチでは金属悲鳴のような音になる
また沈下すると、音程が下がる訳だから、調律する度にどんどん弦を締めつける事になり
フレーム強度が耐えられず、破損する事もある

新品ピアノでは、ほんと勘弁してもらいたい
やはり全メーカー100年たっても沈下しないピアノをに造ってもらいたいものだ

しかし、ここで調律師の戒めとして考えたいのが、
この沈下状態のピアノにあきらめるのでなく、どうにかしてバランス良く鳴らす事ができないか・・・だ。
調律師の作業は一言で表現すれば「いかに鳴らすか」これにつきると思う
その事は特別でなく、コンサートや録音においての、ピアニストとの共同作業に普通に言えると思う。
ピアノの潜在能力、ポテンシャルを最大に引き出す事がそこであれば、沈下状態の中で、ギリギリに探し出す事にも言える。
実際、市場にある数百万台のピアノの多くに響板沈下はある

これはもう立ち向かうしかない。

そういう意味で先日作業したピアノ、中国、北京星海製のブランド
新品から1年ながら完璧に次高音は沈下していた

恐らく・・・
響板はプリント合板?
駒はメイプルやブナでなく、南洋材?

全体的に音質は、磨りガラスを爪でひっかいたような耳ざわりな高周波が出ている
その為、持ち主は吸音材でピアノを囲み、抑えていた。

高音フレーム柱付近は完璧に響板が沈下し、そこから発生する不快な高周波が出なくなるまで整音を施し、
その音質へ全音域整音を徹底

強いタッチには耐えられないながら、弦しか鳴らないピアノが幸して
神秘的な音がするピアノに変身した・・・?

自分を慰める訳ですが、持ち主の中学生が気持ちよくシューベルトを転がし、喜んで頂けたので、良しとしました


北京星海钢琴集团有限公司

http://www.xhpiano.com/


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