湿気と乾燥・・・この差が大きくなればなるほど、ピアノには負担増。 ピアノの水分量が極端に変わると、同じピアノでも鳴り方が全く変わります。
夏と冬・・・この違いはとても大きい。 うまくエアコンを使えば安定した状態にできますが、 そうでないと、ピアノ保管湿度で夏80%と冬40%という例もあります。
80%で調整したピアノが、40%では具体的にどう変わるか?
調律は、ピッチがかなり下がります。 ピン板が乾燥してチューニングピンが緩くなるからです。
整調も要注意。 棚板は中央が(湿気て下がっていた場合)盛り上がり、オサ、バランス部を 持ち上げるので、鍵盤上面が上がり、鍵盤が深くなります。 さらにジャック位置が変わる。打弦距離が広くなる。 様々なバラツキもでます。
整音も大きく変化 ハンマーの水分が気化する事により、弾性が復活して、硬くなります。
各箇所ネジが緩み、雑音も発生します
調律師が通常点検する場所だけでも、たくさんの変化があります。 さらにひどく乾燥すれば、木部に亀裂が入る事も・・
今日はそんなピアノと格闘でした。 特に整調の手の入れ方にはいつも迷います。 キチンとやったら夏がまた変化大?
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