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Ryo爺の独り言

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お仕事中  
名前:Ryoji    日付:2013/3/10(日) 16:33
地下鉄で青いシートに座っていたら、どこの駅だったか、中年女性に導かれてきた老年男性が、「はい、左」との声とともに私の横に座った。女性は「私は前に座るから」と言って向い側の座席に座った。男性の前には黒い犬がいて、服のようなものを着ている。背中に「お仕事中」と札も付いている。私は思わず頬が緩むのを感じて、向いの女性をみると、彼女も微笑みを返した。
数日前にテレビで放送された盲導犬の映画「クィール」をみたばかりで、こんどは現実に、初めて盲導犬に出会ったのだった。この偶然に、日ごろ猫を彫っている私が、人の役に立つ犬の姿に関心が行ったのかもしれない。というより、人と犬との関係に、なにか温かいもの、微笑ましい光景に感じたのだ。

隣の男性は走行中、しきりに犬の頭を撫ぜ、小声で歌をうたっている。触覚と聴覚で犬も安心するのか、男性の膝に頭を寄せてうずくまっていた。よほど「犬の名前はなんていうんですか」「おとなしくていい犬ですね」と話しかけたくなったが、男性と犬との親密な関係に割り込むのがためらわれて、声が出なかった。
私が降りるとき、彼らも立ちあがった。ドアが開くのを待ちかねるように、犬は後ろから私の足の間に鼻先を出した。「そんなに早まるなよ」と声をかけて降りたが、乗降客でごった返すなか人の動きに合わせて移動し、振り返ってみると、3人、いや2人と1頭は人波に紛れてもう見えなかった。


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