昨年5月にWindows10の新しいPC(FMV ESPRIMO FH52)を購入して以来、右クリックの不具合が続いていた。起動したあと、デスクトップのショートカットアイコンやWindowsアイコンを右クリックすると、一瞬画面が暗転して、○マークがクルクル回るだけのフリーズ状態になる。
いろいろやってみて、このトラブルの一時的な回避方法をみつけた。右クリックの前に何か別な操作をやっておくと──たとえば、一番簡単なのはショートカットアイコンをドラッグして「キャンセル」を押す。この動作を一度しておくと、その後はシャットダウンするまで正常に作動することがわかったのだ。
それにしても、根本的に直すにはどうすべきかと、FMVテクニカルセンターに電話してサポートを求めた。「新しく入れたソフトがレジストリを書き変え、マイクロソフトのプログラムが変更したと思われますので、初期状態に戻してチェックしてください」とのことだった。
しかし、Windows10に対応していない旧ソフトのWZ Editor 5.03やPhotoshop 5.0Jを裏技に近い方法でインストールして使っているので、せっかくうまい具合に作動している使い慣れたソフトをアンインストールしてまで、初期状態に戻してやり直す気持ちにはなれなかった。
やむなく、毎回、起動するたびに、前述の一手間をかけることは面倒だが、使い慣れた古いソフトの作動を優先して、この“まじない”のような動作手順を続けてきた。たまに忘れてフリーズすることもあったけれど。
2〜3日前、明らかにその“まじない”を忘れたのに、右クリックメニューが現われた。おやっと思って、再起動して試したらやはり正常に動作する。マシンに自浄作用でも起きたのか? Microsoftプログラムの更新で改善されたのを気づかずにいたのか? 原因も解決策もまるでわからないが、Windows10導入当初から、喉に引っかかった小骨のように気になっていたこの問題がちょうど1年目に、何もしないで解消した!
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