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648.猫寺  
名前:とんぼ    日付:2016/9/29(木) 7:52
 今週の日曜日(25日)、越前市にある御誕生寺(ごたんじょうじ)を訪ねた。このお寺は曹洞宗総持寺派(本山は横浜市鶴見区の総持寺)の寺院である。

 総持寺派の派租(はそ)は瑩山紹瑾(けいざんじょうきん。1268〜1325)で、派租の生誕地が越前国多禰(たね。現越前市帆山・・ほやま)である縁から、平成に入り越前市庄田町に建立された。本堂の落成が平成21年というから県内でも新しい寺院といえよう。

 大寺でも古刹でもない。むしろ近代的な感覚の寺院である。にもかかわらず御誕生寺は知名度の高さでは古刹に勝り、県内有数の寺院である

 このお寺の別名が「猫寺」といえば、うなずかれる方もいよう。境内のあちらこちらで猫が日向(ひなた)ぼっこをしている。その、のんびりとした姿を見ようと県内外から多くの愛猫家が訪れる。
当日も県外ナンバーの乗用車、単車が多くみられた。幼子連れの夫婦、カップル、若い女性グループ、熟年夫婦に混じって、少々場違いな屈強な男性グループ(彼等は単車で乗り付けた)が写真撮影をし、猫を撫でている。

 人慣れてしているのであろう、警戒心がなく、猫たちは軽く尻尾をふるだけである。もっとも尻尾を振るのは、喜んでいるのではなく「うっとしい」と感じているからで、ほどほどにしなければならない。気難しい猫は猫パンチを繰り出す。

 本堂の裏道を歩いていると、甘えた声を出しながら近づいてくる猫がいる。尻尾を立てて体を摺り寄せてくる。私を餌をくれる人と勘違いしたのであろう。

 猫好きには心を癒されるお寺で、わざわざ観光コースに組み込むグループも多い。

 もちろん話題つくりのために猫を飼っていたわけではない。現住職の板橋興宗師(いたばしこうしゅうし)が十数年前に境内に捨てられていた猫を憐れみ、保護したことがきっかけで、捨て猫の世話をするようになった。現在は50匹以上が境内で暮らしていると聞く。

 猫ブームも影響しているといえようが、板橋興宗師が捨て猫を世話するようになった経緯、さらには師の人間的魅力が人々を惹きつけているのだろう。(ちなみに興宗師は曹洞宗大本山総持寺の管主・曹洞宗管長を勤められ、引退後に御誕生寺を復興された。曹洞宗総持寺派の大長老でもある)

 猫の世話はお寺で修行する若い雲水さんの仕事だが、餌代、医療費、避妊手術代は多額に達する。興宗師の著書、猫の写真集などの販売で浄財を募っているのだが、それのみで賄える額ではない。それをサポートしているのが心意気に共感する檀家、ボランティアの存在だ。地域の人達も積極的に参加している。

 昨今、日本人の宗教離れが進んでいる。あわら市の吉崎御坊もかっての賑わいは嘘のようだ。蓮如忌は賑わうが、普段は土日であっても参拝客はまばらだ。

 はるかに歴史の浅い御誕生寺では幼子が猫と戯れ、その様子を親が撮っている。若いカップルも熟年夫婦も一様に穏やかな眼差しを猫たちに向けている。宗教には縁遠い人達でも、無垢な猫を前に、自然と優しさが芽生えているのかもしれない。

 それが仏の教えに通じるとすれば、興宗師の思いもそこに在るのかもしれない。

 仏法を説いても寺社の縁起を説いても人々を惹きつけることはできない。吉崎御坊の歴史を語っても、宗教施設を整えても人を惹きつけることはできない。圧倒的多数の人が宗教に無関心であろう。彼等を魅了するのは何か、それを探るべきだ。宗教を念頭に置きながら、宗教に捉われない発想が必要だろう。

 御誕生寺は一つのヒントになり得る。真似をせよというのではない。吉崎には吉崎の方策があると思う。たとえば恵まれた自然環境を生かして、寺院、地区の人々が率先して環境保護活動に携わり、そこに行政が協力する。三者が一体となり、美しい自然風景を創造し、そのなかで子供も若人も、年配の方も、それこそ老若男女もれなく心が癒される空間で、ゆっくりと時間を過ごしていただく。

 もちろんこれまでも努力はされているだろうし、「言うは易し。行うは難し」との反論もあるだろう。しょせんは現実を理解しない部外者のたわ言との誹りも受けよう。

 それを承知で発想の転換を促しいたいのだが・・・。、

 

 


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