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藤原雄一郎のクルーズワールド理論編

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449.今更ながらに香港に驚く  
名前:藤原雄一郎    日付:2009/3/2(月) 11:21
今更ながらに香港に驚く

11日間、アザマラで大阪・広島・釜山・上海・香港とめぐってきました。満足度は高かったのですが、その報告は少し時間を頂くとして、今更ながらに香港に驚いたことを報告します。

さて香港へは毎年、クルーズ乗船や下船のために行っていますが、九龍という繁華街のど真ん中をウロウロするばかりでした。ところが今回は船が辺鄙な所に停泊したものですから、夜景で有名な香港島のセントラル地区や、飛行機の関係で空港近くの青衣にも足を伸ばすことが出来ました。

毎年行く香港ではその活気に圧倒されますが、今回は自分自身の知らない所に足を伸ばし「我が日本は完全に世界の活気から取り残されているな」と思いました。もちろん極短期間の滞在ですから、現在の経済状況を知るすべもありません。私がそこに見たのは「壮大なるバブルの仕業」でした。

昨年来世界を襲った怒濤のような金融危機は、実体経済の三倍もの投機マネー(私はこれをバクチマネーと読んでいます)が暴れたあげく、壮大なバクチ・バブルが弾けて、一挙に世界中の国内総生産(GDP)に匹敵する巨額マネーが消えてしまったことに原因があります。

上海の驚くべき発展とそのインフラ整備のすさまじさ。それから香港の空港近くの「青衣」にはゲートウエイ(入り口)と名付けられるとおり、巨大な人口都市が忽然と姿を現していました。私が滞在したノボテル・ホテルから階段を上れば、そこは巨大なショッピングセンターです。

そして地下鉄の駅がその真ん中にあります。そしてこの巨大は複合施設を中心に、高層住宅が建ち並び、道路が縦横に張り巡らされているのは当然として「人と車の完全分離」として、建物との間には人の通る屋根付き通路が張り巡らされていたのです。

香港島のセントラル地域も同じ構造です。丁度東京の丸の内が車が通る現在の通路と立ち並ぶビル群を結ぶ屋根付きの広くて立派な歩道橋が出現しているようなものです。

このようなインフラ整備も、あの巨大なバクチマネーがなければ出現しなかったと思います。上海の驚くべき都市整備もまさにバクチマネーの副産物であったと思います。

巨大なバクチマネーは金融商品を通じて、このような都市整備にも流れています。そして都市が成熟しないうちにバクチマネーが引き上げた所は一挙に廃墟と化してしまうのです。今ドバイがその存続の危機に立たされています。バクチマネーを起爆剤に、まさにケインズ理論のように大いなる経済発展を遂げることが出来たならば、それは「良いバクチマネー」なのでしょう。とにかく何もかも飲み込んでしまうバクチマネーの恐ろしさを痛感しました。

話がクルーズから離れてしまいましたが、「クルーズで巡る壮大なバクチマネーの後遺症を見るたび」などいかがでしょうか。クルーズで最近にわかに人気の高まったドバイなど格好の題材だと思います。「世界遺産を巡るクルーズのたび」も結構ですが、頭の体操に「世界バクチマネー遺産をめぐるクルーズのたび」なども面白いですね。だれれか船上講演の講師として呼んでくれないかな?


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