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藤原雄一郎のクルーズワールド理論編

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310.クルーズ統計 2007  
名前:桑原    日付:2008/6/27(金) 20:40
 2007 年度のクルーズ統計がようやく出てきましたね。

 全体としてはクルーズ専用船では日本船・外国船共に微増して 5 年前の水準に戻ってきた以外に顕著な傾向は見られませんでしたが,地域別にはアジアクルーズが急増して 2002 年のスタークルーズ撤退以来初めて 10,000 人台の大台に乗ったことは特筆すべきだと思います。各社の東シナ海地域への配船が本格的に始まったのは今年に入ってからですので,来年の統計ではそのトレンドがより一層顕著に表れるものと予想されます。
 あと,この掲示板でさんざん話題になっていたフェリークルーズが意外にも激減という結果になっていたのですが,これはシャトルハイウェイや有村産業などフェリー業界全体の低迷と燃油コストの高騰が遊休船の活動機会を奪ったために,クルーズ企画自体が催行されにくくなったためと推測されます。今年から本格的に開始されたパンスタークルーズや新設の国際航路がクルーズ市場にどのような効果をもたらすのか注視していきたいところです。

 何にせよ,アジアクルーズが今後のクルーズ普及の鍵を握っていることには違いないでしょう。ロイヤル・カリビアンは結局今期日本から 1,500 人しか集客できなかったそうですが(ニュース記事),一方のスター・クルーズは好調なようですし日本のカジュアル客を受け入れるだけの十分な実力も証明されたようなので,この分野は今後も一層注目すべきではないでしょうか。



311.Re: クルーズ統計 2007
名前:藤原雄一郎    日付:2008/6/27(金) 22:37
桑原さん

今東京です。ホテルに戻ってきました。
統計やって出たのですか。待っていました。アジアについては外国船が5千人から倍増ですね。スタークルーズに対して大手陸上旅行社が力を入れだした効果がまだ反映されていせんね。少なくとも1万人は増加していると思います。来年の統計はきっと増加することだと思います。

自宅に帰ってからじっくりデータを分析してみたいと思います。ありがとうございました。


312.Re: クルーズ統計 2007
名前:みえこ    日付:2008/6/28(土) 16:2
三月にロイヤルカリビアンに乗船して感じたのは「この船は日本人をターゲットにしていない、乗りたかったらどうぞ程度」だとおもいました。東シナ海に進出してきたと言ってもいわゆる「ジャパン パッシング」なんです。 期間中に1500人の日本人しか集客できなかったそうですが そうなんでしょう。
船内の日本語新聞は機械翻訳なので まるで「なんのこっちゃ?」 一度でも日本人が目を通せば訂正できることです。 それに日本語新聞が部屋に配られたり配られなかったり・・・

あの時はイギリス人がやけに多く イギリス人にとっては香港は旧植民地ですから来易く 販売もやりやすいのでしょう。ロイヤルカリビアンはそのような乗客に販売の目を向けているのかと思いました。

その点 今回のヴァーゴは団体がいたせいもありますが日本人は700人、 目線がはっきりと日本人、アジア人に向いていると感じました。
受付での対応に当たる日本人クルーは本当に感じが良かったです。

長年にわたりスター・クルーズがアジアで運行して得たアジア人へのノウハウの蓄積が桁違いに違うのです。
日本人が気軽にクルーズが楽しめる外国客船として定着して欲しい、願わくば日本から乗船できるようにして欲しいです。
2008年の統計がどのように出るか楽しみです。


313.Re: クルーズ統計 2007
名前:藤原雄一郎    日付:2008/6/30(月) 7:57
報告書を読んで私なりに整理しました。

いつも「北欧の陸上旅行にくみこまれた2泊以下のクルーズの数字」は除外して考えています。この数字は2006年は25,800人、2007年は17,300人と8,500人も減少していますから、それだけ純粋のクルーズ人口が増加したことになります。

このような補正を入れて整理してみますと、外国船は2006年の39,400人から2007年には57,300人と前年比45%もの大幅増加です。一方日本船(邦船4社)は2006年105,000人であったのが2007年には10,6400人とほぼ横ばいです。これあは収容人数が増えていませんから当然の結果でしょう。

日本のクルーズ人口の増加はいつにかかって外国船の増加にかかっていますから、この数字は頼もしいかぎりです。外国船では地中海・北欧が12,000人と一番多く、ついでアジアの10,800人、カリブの5,400人、アラスカ・メキシカンリビエラを含む北米が4,800人と続きます。

人気上昇中が地中海・北欧で、2005年から6,400→9,100→12,000人と増加しています。ユーロが高いのに人気は衰えていません。

2007年急上昇がアジアです。4,300→5,100→10,800人と増加したいますが、恐らくは大手陸上旅行社による例の「夢の豪華客船」キャンペーンが成功した結果だと思います。

一方かげりが見えているのが、カリブ海で7,600→6,200→5,400人とジリ貧ですが、22万トンの船が就航したら増加することでしょう。

アラスカ・メキシカンリビエラの北米は横ばいです。5,400→5,500→4,800人です。人気上昇の北欧・地中海に加えて、アジアでは、大手陸上旅行社が力を入れている、「クルーズ初心者向けでお手軽な」スタークルーズに、コスタやRCIがどのように挑戦するかが注目ポイントでしょうか。

私は大手陸上旅行社が力を入れる、アジアのクルーズがさらに大きく伸びるような予感がします。国内クルーズは入れ物が大きくなりませんから、当分は現状通りで、予約が取りやすくなるか、逆にますます難しくなるかが注目です。


314.Re: クルーズ統計 2007
名前:バルクキャリアー    日付:2008/7/1(火) 21:48
クルーズ統計を見ている内、米国のクルーズ業界団体であるCRUISE LINE INTERNATIONAL ASSOCIATION の2008年のCRUISE MARKET PROFILE STUDYを読みたくなりウエブサイトにアクセスしてみました。

これによると

@全米の人口3億人の内クルーズの経験者は6千万人(総人口の20%)
Aうち3千万人(総人口の10%)が過去3年以内に乗船しており、今後3年以内の乗船希望者は3千4百万人を想定
Bクルーズ参加者の平均年齢は46歳で、2006年の調査より3歳若い
C75パーセントがカップル(大半が夫婦)単位で乗船し、18歳以下の子供を同伴する率が増加
D最近のクルーズは平均6.6日、エアー、クルーズ、船内の出費含め$1,880を出費

となっています。

米国クルーズの裾野の広さに驚くと共に、乗客の平均年齢の若さ、家族連れの増加、一泊当たりの単価の低さ(航空運賃や船内での費用を含めて一泊3万円未満)に目を奪われます。

日本人専用とも言える世界でも極めてユニークな発展をした日本のクルーズ船ですが、現在の顧客である余裕のあるシニアー層が今後後高齢化していくにつれ、一体どういう戦略を練るのか楽しみです。世界では巨大化によってクルーズの料金を下げると共に、様々な趣向をこらした新造船が次々就航しています。新造船価の高騰やドックの空きがない状況の下、ここ10年の新造船が作れない日本船が次にどういう手を打つのでしょうか?それともにっぽん丸の改造の様な弥縫策で切り抜けるつもりでしょうか?

願わくば、外国人も乗る日本船(例えばJALみたいなもの)として更なる発展、国際化と大型化(=大衆化)を遂げて欲しいです。クルーズ統計をみて一言。

http://www.we-blog.jp/wave/seahawks/


316.Re: クルーズ統計 2007
名前:バルクキャリアー    日付:2008/7/2(水) 7:15
藤原さん

おはようございます。私の書き込みがお役に立つのでしたら、何なりと
ご引用下さい。

http://www.we-blog.jp/wave/seahawks/


317.Re: クルーズ統計 2007
名前:藤原雄一郎    日付:2008/7/2(水) 7:20
バルクキャリアさん

それでは使わせていただきます。


315.Re: クルーズ統計 2007
名前:藤原雄一郎    日付:2008/7/2(水) 7:21
バルクキャリアさん

貴重な資料をありがとうございました。今更ながらにアメリカにクルーズが浸透していることを感じます。

これもクルーズ会社の積極果敢な戦略によろものだと思います。邦船はまさに、ひと昔前の「プロ野球」のようなもので、親会社のステイタス・シンボルで自立していないのだと思います。

にっぽん丸、びいなすの採算については公表されていないのでわかりませんが、郵船がクルーズ部門で黒字浮上したのはハーモニーを思い切って飛鳥2として以来ですものね。

邦船3社は細々と今のスタイルで生き延びるのではないでしょうか。でも飛鳥は収容能力が大きくなって苦労しているようですね。びいなすは値上げが浸透すれば息をつくでしょう。にっぽん丸は、もともと良い客層を持っていますから改装を契機に飛躍するような予感もします。

でもヴァーゴみたいなのが日本に誕生することは考えられませんので、日本の「クルーズ鎖国」はいつまでも続くのでしょね。

早く「鎖国クルーズ国日本」に黒船が到来しないものでしょうか?

バルクキャリアさんのデータを私のメルマガに転用してもいいですか?


318.Re: クルーズ統計 2007
名前:みえこ    日付:2008/7/2(水) 18:23
なぜ日本でクルーズの裾野が広がらないのでしょう?

妹にクルーズの楽しさの話をして「乗って見たら」と誘いをかけたら 返ってきた言葉は
「社交ダンスが出来ないの。 フォーマルの日の衣装が大変そうね。」

う〜ん・・・ クルーズのイメージはそんなものでしょうか・・・
「ファーマルウエアーで優雅にダンスをして愉しむ」のがクルーズというイメージが浸透しているとしたら これは問題です。

アメリカの大衆船 カーニバルに乗船したときはどこもかも元気一杯なヤングでごった返していました。
子供連れも多く 「学校を休んできているの?」と尋ねたら「クルーズについてのレポートを提出すればいい。」とか
「学校のOKが取れている。」とか返事が返ってきました。
日本の学校はこうはいかないでしょうね。

日本の三船に共通するのは「高価格、上品、高齢」でしょうか。
しかしこれでは次の世代の若者達は自分達には縁のないものとして 近づいてこないでしょう。
夏休みとか 若者が休みを取りやすいときにぐっと価格をさげて ヤング向けの楽しいクルーズを企画してみてはどうでしょう。
それとも今のまま「日本の優雅な人のためのクルーズ」でいつづけるでしょうか・・・


319.Re: クルーズ統計 2007
名前:桑原    日付:2008/7/3(木) 19:43
みえこさん,

 ラプソディー号アジアクルーズはシンガポール便も含め今期約 30 便ほど設定されていたと思いますが,つまり 1 便あたり 50 人しか集客できなかったわけで,こんな状況では日本発着のクルーズなど望むべくもありません。期待されていたゴールデンウィークの神戸〜上海区間便(第 1 便)でも 87 人しか集客できなかったというのは実にショッキングな事実でした(ニュース記事)。
 意外だったのは同航海では韓国から 833 人も乗船していたということです。韓国というとパンスターが就航する以前はそれこそクルーズとは全く縁のない国で,事実 3 月にご乗船された香港便でも完全に少数派だったようですが,今回の件は釜山発着の区間便を韓国の旅行業者が大量に押さえて販売に成功した結果らしいです。結局,船側のやる気というより各国の旅行業者のやる気が明暗を分けたように感じられます。恐らく来年以降は日本よりもむしろ韓国の方が脚光を浴びることになるのではなるのではないかとさえ思います。

藤原さん,

 欧米クルーズの動向は,私個人としては縁のないものと考えていましたので,あまり真面目に見ていなかったのですが,確かにここ数年のヨーロッパ方面クルーズの好調ぶりは注目に値しますね。一方のアメリカ方面クルーズは 2004 年のピーク(カリブ海: 10,000 人,北米地域: 7,500 人)を境に低迷している傾向が明白です。欧米方面のクルーズは乗船経験どころかその実情も良く分からないのですが,これは単に海外クルーズ愛好者の関心がカリブ海からヨーロッパに移ってきたのか,それとも全く無関係な現象なのか知りませんけど,何か特筆すべき背景があったのでしょうか。欧米クルーズに乗船経験のある方々には,その辺の事情をお伺いしたいところです。

 あと,国内クルーズの傾向として顕著なのはワンナイトクルーズの激減ですが,これは昨年度の時にも指摘した通りその大半が団体旅行で占められていることから,団体クルーズが激減したことと連動しているのは明らかです。むしろ 2〜3 泊のショートクルーズが国内クルーズの大半を占めるのは,2004 年以前からの継続的な傾向で,何らかの理由で一時的にワンナイトクルーズと逆転していたのが元の状態に戻ったと考えるのが妥当でしょう。
 恐らく,一昨年までは飛鳥 II の就航と前後して業界全体として余剰する乗船キャパシティーを埋めるために一時的に団体やチャーターなどのワンナイト販売に注力していたものと推測されますが,藤原さんが懸念されていたそのような営業方針が是正されて,各社とも主要な顧客層を確立したものだと考えられます。


320.アメリカのクルーズ動向調査
名前:桑原    日付:2008/7/3(木) 19:45
バルクキャリアーさん,

 アメリカのクルーズに関する動向調査については良く知らなかったので,ご紹介いただいた CLIA の調査報告書は大変参考になりました。
 国交省の統計調査と異なり CLIA の報告書は,クルーズ未経験者も含む一般世帯のプロファイリング調査で,抽出世帯(Representative)をクルーズ経験者(Cruiser),長期旅行者(Vacationer)と,それ以外(Non-cruiser/Non-vacationer)に分類して,陸上旅行を含むレジャーに関する動向や嗜好を縦断的に分析しているものです。より包括的な統計データを知るには,これとは別にクルーズ経済統計(ただし 2006 年度版)などを参照する必要があるでしょうけど,巻末 Executive Summary 編の分析結果からは業界の最新動向を読み解くこともできます。

 良く分からないのは,クルーズ経験者をさらに 4 つのタイプに分類しているのですが,Luxury,Premium,Contemporary というのは乗船する船のタイプで,Destination というのは海外クルーズ愛好家という意味なのでしょうか。日本と比べて最も顕著に異なる傾向を持つのが Contemporary 層(すなわち大衆層)の存在で,恐らくクルーズ経験者の大部分を占めるものと思いますが,地域嗜好は圧倒的にカリブ海・メキシコで新規顧客も比較的多いというのが,同国のクルーズ産業を強力に下支えしている原動力だと推測されます。
 地域嗜好として興味深いのは,クルーズ目的地としてかなりマイナーな中国・日本地域ですが,その大半が Luxury 層で占められていて本来の主力層である Destination 層を凌駕しているという点です。日本人のクルーズに対する高級イメージがその普及を妨げているという指摘もありますが,事実として本場アメリカからのクルーズ乗船者のほとんどがそうであるのならそれは致し方ないことです。その点では,アジアクルーズのもう一つの効果として,日本に訪れる海外クルーズ客の大衆化が日本人のクルーズに対するイメージを変えることに期待したいところです。


321.Re: クルーズ統計 2007
名前:藤原雄一郎    日付:2008/7/3(木) 21:1
桑原さん!!

凄い論文ではないですか!一体どこでこのような情報を仕入れてくるのですか。よほどの検索の達人だと思います。

ご指摘の通り旅行社のやる気です。ヴァーゴの阪急トラピックスを見れば歴然です。

コスタもラプソデイも陸上旅行社が目もくれないのと同時に、クルーズ専門旅行社も腰がひけています。だから売れないのです。コスタもRCIも本気でアジア市場クルーズの日本進出を狙うなら、旅行社に対して魅力的なオファーをしなければだめだと思います。本当にやる気があるのかと思います。


323.Re: クルーズ統計 2007
名前:みえこ    日付:2008/7/3(木) 21:21
桑原様の分析をお待ちしていました。

>ゴールデンウィークの神戸〜上海区間便(第 1 便)でも 87 人しか集客できなかったというのは実にショッキングな事実でした.

確かにこれはショッキングな出来事で ラブソディーを扱う旅行代理店の力不足か 何らかの事情で力を入れていなかったと思われます。
私どもが三月に香港から乗船したのは団体 個人合わせて80名ほどでしたから 日本発にしては非常に少ないです。

二年前の4月にスタテンダムで香港→上海→天津→大連→釜山→長崎→大阪をクルーズしたときのことです。
キャファテリアで食事をしていた時に 近くに韓国の旅行代理店の人と思われる三人が座っていましたので話しかけてみました。
「韓国ではクルーズはまだまだですが これから広めていきたい。」とのことでした。
クルーズはまだ縁の少ない韓国ですが 旅行業者がやる気がありそうなのでこれからは大きな市場になるでしょう。
先日のヴァーゴでも700人の日本人が乗っていて 旅行社が相当に熱を入れているなと思いました。
何事もやる気ですね。


324.Re: クルーズ統計 2007
名前:バルクキャリアー    日付:2008/7/3(木) 23:35
桑原さん

CLIA調査のDestination Cruiserの定義に関する疑問、さすがにするどいご指摘ですね。私はあまり内容を熟読せず斜め読みしたため、大して気にしてなかったのですが、改めて2006年版も読んで見ると同じ表現を使っていて、特段定義の記述はなく確かにあいまいに感じます。

特定の地域を選考する地域嗜好の顧客という意味と共に、その地域をもっぱら専業とするクルーズ会社を船選びの際に基本にする顧客という意味にもとれます。2002年度版を探して見ましたがウエブ上では探しきれませんでした。桑原さんのお力をお借りしたいです。

http://www.we-blog.jp/wave/seahawks/


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