[ ホームページ ] [ 携帯用URL ]
藤原雄一郎のクルーズワールド理論編

[ EZBBS.NET | 新規作成 | ランキング | オプション ]
iモード&(絵文字)、au対応!ケータイからも返信できる無料掲示板!
名前
 E-mail 
題名
内容
投稿KEY    タグ有効 改行有効 等幅フォント
URL
 



145.ノロ・ウイルスと航海の安全  
名前:バルクキャリアー    日付:2007/11/26(月) 20:43
“ノロ・ウイルス”と言えば、妻はこの春“プライド・オブ・アメリカ”の下船日に発熱、帰途成田の診療所に駆け込んだ処、インフルエンザにかかっている事が判りました。成田診療所の先生いわく、船でうつったのかどうかわからないがその可能性はある、との事でした。
そんな訳で、この年末・年始に飛鳥Uのグアム・サイパンクルーズに参加予定の私たち夫婦は、先ごろ二人でインフルエンザ予防注射をうけたところです。


どんな大きなクルーズ船でも船は船、なにかあったら運命共同体となります。
(貨物船の海難事故では、共同海損といって船体や多くの積み荷を救う為に一部の荷物を海上投棄し、その損害を関係者で応分に負担する制度がある位です。)


最近の事故で11月23日の早暁、南極ツアーのクルーズ船エクスプローラー号が氷山と衝突してチリ南方で沈みました。日本人を含む100人の乗客と54人のクルーはライフボートで脱出、幸い海が凪いでおり約5時間漂流した後、ノルウエイのクルーズ船に救助され全員が無事だったのは何よりでした。
1969年建造で2500トンというので小型老齢船ですが、南極クルーズに必要な充分な耐氷構造・性能を持った船でも、水面下の氷山にぶつかって出来た“Fist(げんこつ)ほどの亀裂”から水が入りエンジンのコントロールを失い”Sanitary systemから浸水“(ワシントンポスト・ウエブサイト)して沈没してしまうのですね。タイタニック号事件を思いおこします。

“1万ドルの極寒の冒険旅行が、本当の大冒険になってしまった“と米国ニュースで報じられる中、本格的な原因究明はこれから行われるのでしょう。しかしどんな近代的設備を持ったクルーズ船も当然の事と言えば当然ですが、『絶対の安全』という事はありえないですね。

いまクルーズ船は避難訓練も徹底して行われていますが、氷の海で救命艇に乗るなどの事件が報じられるとより真剣なドリル、例えば避難訓練で救命ボートのダビットを振り出しクルーが手本として乗ってみる、などは実施したら良いのではないかと思います。

船は、環境に優しくとても安全な乗り物ですが、エクスプロラー号の事故報道に触れて投稿しました。



146.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:藤原雄一郎    日付:2007/11/27(火) 7:20
バルクキャリアさん

南極クルーズも次第に人気が高まっていますが、今回の事故は私にとってもショックでした。

専門家のバルクキャリアさんに聞きたいのですが、どうして客船はダブルハルにしないのでしょうか。少しでも安全性を高めるには船の中で少しでも安全性が高い設計に「右にならえ」であるべきだと思います。

ましてクルーズ船には大勢の人命がかかわっています。クルーズシップこそはダブルハルを義務ずけるべきではないのでしょうか。

また配水管の老朽化による逆流も盲点ですね。海水はとても強い腐食性があるので、耐食性のある材質を使用しているのでしょうか。とても高級な耐水性のあるステンレス鋼管(301系統でない)を使用しているとも思えませんが。

この点を教えていただければ幸いです。


147.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:バルクキャリアー    日付:2007/11/27(火) 20:35
海運会社と言っても文系卒、営業職で30数年ですので藤原さんのご疑問、私も確かにその通りだなあ、と思うもののお答えする知識もなく、早速フェリーなどを建造する造船所と船舶の補修・メンテなどに長年携わってきた工務監督に聞いてみました。

ダブル・ハル客船
最近は、ダブルハルと謳っているフェリーが就航し始めたが、まだ一般的でない理由として、
@フェリーや客船は、相当の水が浸入しても沈まない様に、貨物船などに比べると格段に防水に関して設計・検査基準が厳しくなっている。そのため敢えてダブルハルにする必要がない。
A鋼板を大量に使用しなければならないので、コストが上がる。
B窓の取り付けなどデザイン面で難しい。
という事の様です。話しぶりからすると、ダブルハルというのは想定外という感じでした。

耐腐食性のパイプ
耐腐食性のパイプ、たとえば高価なステンレス製をなぜ使わないのか、という点ですが、これら素材も海水に対して万全ではない、ならばガルバナイズ(めっき)した鉄パイプ使用で充分(部分的にはステンレスなどはすでに使用しているらしい)、都度検査して必要ならば切替工事をした方がコスト的に合理的である、という考え方のようです。

総論として今の基準でもきちんと検査し、必要な手当てをしていけばそう簡単に危機的状況にはならない、というコメント。海外のフェリーなどで大きな海難事故が時に起きるのは、こうした必要な手当てを怠った上に、なんらかのヒューマンエラーが重なっておきるのではないか、という事です。

沈んだエクスプローラー号は、先の検査で6箇所の欠陥を指摘されていました。その不具合が是正されていたのか、何かの過失が重なったのか、今後調査されるでしょう。


148.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:藤原雄一郎    日付:2007/11/28(水) 6:50
バルクキャリアさん

大変面倒なことを質問して申し訳ありませんでした。この内容の一部を私のメルマガに借用させて頂きます。

たしかに配水管では普通のステンではダメで高級な素材が必要ですよね。それではお金がいくらあってもたまりません。ガルバが現実的ですが、メンテっを怠ればメッキがはげ、ただの鉄材になってしまいます。これではすぐにやられる。

メンテをまともにやらないような怪しげな会社の船には乗船できませんね。それにしても北朝鮮や中国の貨物船は良く沈没しないなあと思います。

かさねてありがとうございました。


149.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:バルクキャリアー    日付:2007/11/28(水) 18:48
藤原さん

11月28日メルマガ拝読しました。

かのハインリッヒの法則「1つの重大事故の前に29のインシデントがあり300のヒヤリがある」を思い出しました。

エクスプロラー号の事故に限らず、事故の原因は広く公開され、情報を関係者で共有し、世界的に等しく対策が実施されて欲しいですね。


150.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:みえこ    日付:2007/11/28(水) 20:38
バルクキャリアー様

奥さまがプライド・オブ・アメリカでインフルエンザにかかられたとか
帰宅するまでにさぞ苦しい思いをなさったことでしょう。
クルーズ中に病気になるのも嫌ですが 帰宅途中でなるのはもっと嫌ですよね。
私たち夫婦も早々とインフルエンザの予防注射をいたしました。
お正月はグアム サイパンにいらっしゃるとか 私たちは昨年 そちらへ行きましたので 今年はぱしふぃっくびいなすで台湾と南の島巡りに行く予定です。

南極ツアーのクルーズ船が沈没しましたが 随分古い船ですね。大体船の耐用年数はどれくらいなんでしょう?

バルクキャリアー様の専門的な解説を 毎回楽しみつつ読ませていただいています。
これからの色々と教えてくださいね。


151.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:藤原雄一郎    日付:2007/11/29(木) 7:5
バルクキャリアさん

現役時代「ヒヤリ」「ハット」運動を、何やら面倒くさい思いでおりましたが、「ヒヤリ」「ハット」の数は確かに現場での安全意識の深まりに反比例しますね。

事故が起こる場面だけでなく、その背後にひそむ、組織の体質の問題が重要であることをしみじみと噛みしめています。


152.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:バルクキャリアー    日付:2007/11/29(木) 20:42
藤原様、みえこ様、

外航の大型船舶の法定耐用年数は15年だと思います。ただし実務・商売上の耐用はメンテナンス次第で、15歳でボロボロのフネもあるし、30歳でも素晴らしくきれいなフネもあります。

世界中のエアーラインズに関し、機材の平均年齢やメンテナンス、サービスに評価を下す本はすでに何冊か見た事がありますが、日本では内外の各クルーズオペレーターに対し第3者が作成した厳格なレポートはまだ見た事がありません。まだそこまで船旅の広がりがなく業界が成熟していないのでしょうね。

「間違いだらけの船選び」なんて本が出る位、クルーズが隆盛になって欲しいです。

インフルエンザの予防注射は、フネの診療所が健康保険が効かない事もありうけました。なぜ船の診療所は保険が効かないのか、今度機会があったら尋ねてみたいと思っています。


153.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:藤原雄一郎    日付:2007/11/30(金) 7:1
バルクキャリアさん

メインテナンスの重要性がしみじみと理解出来ました。たしかに「間違いだらけの客船選び」というような本が出版されるほど人々の関心を引く存在になって欲しいですね。

健康保険についてはアルコールの免税と同じように、「国内を航行中なら保険がきく」くらいのことがあっても良いと思いますが。


154.Re: ノロ・ウイルスと航海の安全
名前:みえこ    日付:2007/11/30(金) 8:56
バルクキャリアー様

>外航の大型船舶の法定耐用年数は15年だと思います

そんなに短いのですか!
だとすると先ほど南極で沈没した船は1969年建造ですので40年近くになり とても南極のような危険な水域を航行するなんてひどすぎますよね。
これからは船の建造年度を調べてから乗るようにしたいと思います。

船は癒し効果があり 病気でも治ってしまうなんて言われていて 事実私なども風邪気味で乗船しても直ぐに「先ほどまでのの頭痛はなんだったのか」と思うほど 気分は爽快に成ります。
しかし強い伝染力のあるウイルス性の病気は船の中では避けようがないですよね。
せめて国内だけでも保険が効いて欲しいものです。

スタテンダムでノロにかかったアメリカ人女性の話では一人旅なので 手洗い うがい 消毒とあらゆることに気をつけていたのになってしまったと嘆いていました。

病気にならないように祈るのみです。


「145.ノロ・ウイルスと航海の安全」への返信

無料アクセス解析

アクセス解析の決定版!無料レンタルで最大100ページ解析!

   投稿KEY
   パスワード

EZBBS.NET produced by InsideWeb