「俺は一度自分の心に決めたことは、どんなことがあってもやりぬく主義なんだ」(衣川恭介)
大藪ワールドにおける骨太な闘争的ストイシズム。 「己れの苦痛や情念に対し、他人事のような無関心を装い、受けた痛手を無視して己の野望に向け戦い抜く」 そして 「その耐えて耐え抜いたものが爆発し、再び「静」の世界に戻っていく」
邦彦は京急電鉄の株を買い集め、朝倉は東和油脂の株を奪取した。
現金は目減りする。
熱心な大藪読者なら、ハードボイルド投資の資質があるはずと思う。 たとえ、買った株の株価が下がろうとも他人事のように無視し、自ら決めた鋼鉄の売買ルールに従い機械的に冷徹に淡々と買い漁る。 「ヘッド・ハンター」における猟場を株式マーケットに置き換えるだけだ。 もっとも、今なら外国株式や暗号資産がターゲットであるかもしれないが。。。
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