久々に、大半菓子輔氏誂えの西宮土鈴を手にしました。戦前の愛鈴家界では、「暑中見舞」の趣向でオリジナルの土鈴が交換された例が散見されます。これは、「青海波にかもめ」の和モダンな扇子の意匠で、見ていると、昭和初期に吹き抜けた一陣の涼風が頬に甦るようです。
30年来収集していても初めて目にする作品もあり、土鈴と言えども奥の深さを感じます。このこけし土鈴も同様です。画像では荒削りに見えていますが、実物はそれほどではありません。「丸に三つ引き紋」と「九曜紋」、そして「銘」共々、詳細が知りたいところです。
高さは11.5pで、これまでの手持ちにはないサイズです。
玩具帖 31号11 画題 肘折こけし鈴 都道府県名 山形県 備考 土製、高七寸 スヤキ、ニクカケ 木形子鈴七 玩具帖 31号9 画題 秋保こけし鈴 都道府県名 宮城県 備考 土製、高五寸五分 スヤキ、ニクカケ 木形子鈴六