パーキンソン病:「孤発性」、関与の4遺伝子特定 神戸大教授ら発見、新薬開発に期待 手足が震えたり筋肉がこわばる難病、パーキンソン病の大半を占める、家族に患者がいない「孤発(こはつ)性」タイプについて、約3万の遺伝子のうちの四つがかかわっていることを神戸大の戸田達史教授(神経内科)と佐竹渉研究員(同)らがDNAの比較で突き止めた。米科学誌「ネイチャージェネティクス」に16日、論文が掲載される。国内の同病患者は約15万人で孤発性が約9割を占めるとされており、解析が進めば、病気の進行を抑える治療薬開発も期待できるという。
DNAは、4種類の塩基が約30億個並んでいる。塩基の並びのうち数百から1000個に1カ所ほど、人によって通常と異なる場所があり、一塩基多型(スニップ、SNP)と呼ばれる。
戸田教授らは、孤発性の患者約2000人と、病気でない約1万8000人から血液を採取し、スニップの場所を比較した。発症にかかわるスニップのある遺伝子は合計数十あるとされており、解析を続ける。 (2009.11.16毎日新聞)
〜〜〜〜 sophiaの私見 弧発性パーキンソン病の発症には遺伝的素因のほかに環境要因や個人の性格その他いろいろなものが重なっているものと考えられる。 今回4つの遺伝子が発見されたが、今後もまだいろいろ発見される可能性がある。 遺伝的要因に関しては専門家に任せるとして、環境要因として挙げられそうなものを患者の生活の中から見つけ出すことは患者にもできることかも知れない。 患者の中になにか共通項がないか?探してみては・・・・。
なお、若年性PDの遺伝子として分かっているparkin、PINK1,DJ-1は常染色体性劣性遺伝の形をとり、環境要因の関与は少ないと考えられます。
また優性遺伝のパーキンソン病の原因遺伝子としてαーシヌクレイン、UCH-L1.LARK2がこれまでに分かっています。
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