[ ホームページ ] [ 携帯用URL ]
ニュース・ダイジェスト

[Top Page] [ ニュースダイジェスト記事一覧]  [2001-2006 記事一覧]


[ EZBBS.NET | 新規作成 | ランキング | オプション ]
iモード&(絵文字)、au対応!ケータイからも返信できる無料掲示板!



2.パーキンソン病解明へつながる善玉たんぱく質sept4  
名前:ハトポッポ    日付:2007年4月8日(日)
2007年2月17日下のようなプレスリリースがありました。

この研究成果は京都大学大学院医学研究科先端領域融合医学研究機構 木下 専助教授(戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけタイプ)「生体分子の形と機能」研究領域(研究総括:郷 信広))と日本学術振興会 猪原 匡史 特別研究員を中心とする研究グループが、同機構 宮川 剛助教授、順天堂大学脳神経内科 服部 信孝教授らの研究グループと行った共同研究によるもので、米国神経科学誌「Neuronオンライン版に発表されました。

研究成果の概要
 パーキンソン病とその類縁の疾患群は、神経細胞の変性・脱落によって運動障害・自律神経障害・認知障害などをもたらす原因不明の神経難病です(注1)。これらの疾患群においては、神経細胞内に大量に存在するα-シヌクレインという蛋白質(注2)が細胞毒性を持つ集合体へと変性するとともに、他の蛋白質を巻き込んだ凝集体 (レビー小体:図1、注3)を形成することから、シヌクレイン病と総称されています(注4)。この共通病態が神経細胞の機能障害と細胞死に強く相関することから、α-シヌクレインの変性のしくみを解明することは、本疾患群の病態メカニズムを理解し、治療法を開発するために重要であるといえます。

  本研究 (文献1) では世界にさきがけて以下の5点を明らかにしました。



正常なドパミン神経細胞(注5)の終末ではα-シヌクレインとセプチン(注6)の1つであるSept4がドパミン代謝系の蛋白質と共存・会合して生理機能を果たす。

当グループが2003年に報告した通り、シヌクレイン病を特徴づけるα-シヌクレインの凝集体にはSept4が巻き込まれるが (文献2)、孤発性パーキンソン病症例の多くはこれに加えてドパミン神経終末のSept4が欠乏する。

Sept4の欠乏がドパミン神経機能に与える影響を、Sept4遺伝子破壊マウスを用いて検討すると、Sept4の欠損により神経終末のドパミン代謝機能が低下する。

家族性パーキンソン病の責任蛋白質の1つである変異型α-シヌクレインをマウスで発現させるとシヌクレイン病に類似した神経変性が再現されるが (文献3)、このマウスで形成されるα-シヌクレイン凝集体にもSept4が巻き込まれる。

シヌクレイン病モデルマウスのSept4を欠損させるとα-シヌクレインの変性・凝集が促進し、神経症状や病理学的所見も早発・悪化する。


  以上から、Sept4はドパミン神経機能に必須な蛋白質であると同時に、α-シヌクレインとの生理的な相互作用がα-シヌクレインの変性と神経毒性を抑える神経保護効果を持つと考えられます(図2)。このため、レビー小体に巻き込まれるなど、何らかの理由でSept4が欠乏すると、ドパミン神経機能が低下するだけでなく、α-シヌクレインによる神経変性に対してさらに脆弱になるという悪循環に陥る可能性があります。すなわち、Sept4はシヌクレイン病における脆弱性因子ないし感受性因子(注7)の1つと考えられます。

「2.パーキンソン病解明へつながる善玉たんぱく質sept4」への返信

無料アクセス解析

アクセス解析の決定版!無料レンタルで最大100ページ解析!

   投稿KEY
   パスワード

EZBBS.NET produced by InsideWeb