近々、はなみずきさんの「はなうたまじりに頑張って」がブックレットの形でAPPLEから刊行されることになった。 刊行といってもブックレット(冊子)なので、定価はつけない。 定価をつけない大きな理由はAPPLEが法人ではないからだ。 なんの法人でもなく、もちろんNPO法人でさえない。 自由なグループでいたいので、あえてNPOの形を取っていない。 ところが、そのせいで不便なことが多々ある。 先ず、製薬会社などからの大口の寄付をあおぎにくい。 出版物を売れない。 故に活動資金がない。 今まで出版物を出すたびに、出さなくても、個人の寄付を募ってきた。 これが現在数十万円ある。 出版物の製本印刷費用、発送費用など、あるいはパソコンのソフト購入などにあてている。 個人が負担する連絡通信費、交通費、諸経費、Sophiaの書籍購入その他は完全ボランティアである。 それで現在、寄付受付け用の銀行口座は代表名で作ったAPPLE名義のがある。 今回なんとなく会計担当の私が郵便口座を作ることになった。 これが難航した。 APPLEには会則なんてない。 代表、コーディネータのほか、正式な役員もいない。 APPLEがちゃんとした団体で私がその会計を担当していることを証明できない。なんとなく担当しているのでは駄目なのだ。
郵便局の窓口に2日間通い、ねばってみた。 形式より内容を見て欲しいと出版物(「自由への扉」と「アンケート」 片手に訴えた。お笑いである。 印刷物がないと駄目と言う係りに「インターネットの時代にとんでもなく時代遅れですね」と皮肉も言ってみたが、お役所仕事の壁は固い。 要するに実際の活動内容よりも1枚の紙切れが大事だという日本社会の本質がこの瑣末な事件にも現れた。
私は「また来ます」I'll be back.とターミネータのようなせりふを残して帰ってきた。
まあ結果的には代表のseikenさんが口座を作り、私が2枚目のキャッシュカードを持つことで一件落着。 私はこれで問題が解決したとは思わない。 本質的な問題が私は気になる。
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