インドネシアで“民族独立の母”と敬愛されるカルティニ――。
池田名誉会長は、彼女の戦いを通して、「女性の勇気こそ、社会を動かし、歴史を変える力」と語った
(本部幹部会スピーチ=6月22日付)。
カルティニが立ち上がるきっかけは、何であったか。
オランダ語の「わたし」という言葉を手にしたからであったと言う(土屋健治著『カルティニの風景』めこん刊)。
彼女は語学を学ぶなかで、新しい世界を発見し、未来への展望を構想し、新しい「自分」に目覚めたのだ。
「自分」に目覚めて、人は初めて「他者」の尊さにも気付くことができる。
相手の悩みに真剣に耳を傾け、相手の笑顔には共に喜ぶ。日々の暮らしの現場に躍動する、
この鋭敏にしてふくよかな「同苦」と「共感」の心根こそ、女性の特質と言えるのではないだろうか。
戦後の創価の前進は、女性の“目覚めの歴史”であったと言ってもいい。
宿命の涙を勝利の笑顔に変えた、模範と誉れの彼女たち。
名誉会長は讃えつつ、心から励ましのエールを贈る。
「女性が高らかに声をあげた分だけ、人間社会をよくすることができる」と。
今月12日は「総東京婦人部 幸福・勝利の日」。
朗らかに、にぎやかに、凱歌と歓喜の最高峰を目指したい。(09.07.01) (順)
|
|