『―晩秋の自転車天国紀行―スイス編』 10/14 ロカルノ・公園野宿/0km(航海)<霧雨> フェリーでスイス入国というお洒落なシュチュエーションに満足。 船中、橋龍のご学友でいかにも富豪の日本人観光客に激励の言葉と差し入れ (餞別も)をいただき、大満足。 10/15 Faida・キャンプ場/63km(郊外の田舎道)<大雨・10℃> 雨と寒さで思考停止。 シャワー欲しさにハイクラスのリゾートキャンプ場に泊まる。 10/16 Hospental・YH/45km(アルプス越え)<曇のち雪・5℃> 雪降るサン・ゴッタルド峠(2108m)を越える。 寒さでブレーキが握れず、ブレーキシューを完全ロック、足ブレーキで下る。 10/17 kussnacht・小学校校庭で野宿/85km(湖畔道)<雨・10℃> スイスらしい牧歌的風景、湖畔の眺めと最高のサイクリングコース。 寒さと雨がなければ・・・ *スイスは生活に自転車が溶け込んでいる、自転車先進国。 当然サイクリング専用道は充実していて、歩道を走るのはマナー違反。 通勤、通学に自転車を使う人、 シエスタ(午睡)中、アフター5のトレーニングから週末サイクリング、 海外サイクリングを楽しむ人も多い。 10/18 インターラーケン・公園野宿/95km(湖畔道や峠道)<曇雨> ここまではスイスフランの価値知らず。この日、 大好きなポテトチップスが300円していたことを知るにいたり、放心。咆哮。 10/19 イゼルトワルド・ゲッチュ家泊/15km(湖畔道)<雨> スイスで事故を起こした新井が療養生活を送ったゲッチュ家へ 「突撃!隣の晩御飯」状態でおしかける。 アジアを走ったこともある元サイクリストのゲチュ・ハインツさんと その日本人妻由実さん、2歳のアキ君、生まれたばかりのみつちゃん、 ウナギ好きの番犬キラーに(たぶん?)歓迎される。 *イゼルトワルドは桃源郷的に美しい湖畔奥地の村 10/20 ゲッチュ家滞在/65km(山道)<霧のち晴・10℃> 新井の旅先で出逢ったシンさんに会うため、 アイガー峰を望むグリンデルワルドへ日帰りサイクリング。 そのシンさんはすでに旅立ち、出会えず。 かわりにグリンデルワルド在住の写真家、海洋冒険家中島正晃氏に出会う。 *中島氏は手作り小型ボートで大西洋を渡ったオペル冒険大賞受賞者 70歳になった今年、大西洋太平洋を渡り日本へ渡る航海を計画中 10/21 インターラーケン・バス停野宿/15km <雨> ゲッチュ家でのプチ「ウルルン滞在記」を終える。 試しに駅寝を試みるも明らかにハイな集団に絡まれ断念。バス停に移るも、 犬と散歩中だったおやじのスイス自慢、軍歴自慢で1時間も拘束される。 「寝させろ!」っての。 *スイスは兵役があり、年に何日か召集される。 個人的には軍隊や兵役は平和国家にとって重要なことだと思う。 10/22 ルッツェルン・公園野宿/153km(牧歌的峠道)<晴・15℃> 新井の忘れもの、松葉杖へ返しにトゥーン→シャングナウ→ラングナウへ。 この旅一番の牧歌的風景に出会い、ことのほか良ろし。 10/23 チューリッヒ・民泊/57km(幹線道)<晴> 中島氏の冒険艇や19世紀の自転車、ポルコロッソ的な飛行艇も展示してある ルッツェルンの交通博物館を見物する。アミューズでなかなか良ろし。 ナイトラン中、写真家サイクリストに出会い、お宅に泊めてもらえることに。 見事なまでのゲイハウス、ゲイパーティ、それもまた良ろし!? 10/24 チューリッヒ・空港ロビー泊/14km <晴> 湖畔の公園にて自転車整備、テント寝袋干し、食料食いきり、そして昼寝。 良ろしきことこのうえない気分。 スイスは良かった。物価が高くなかったら…、雨や寒さがなかったら…。 10/25 飛行機で渡米。すべきだった…
10/26 気付けば、そこは雨降りしきる東京上野駅。 人や車の流れの速さ、ホームレスの群れ、排泄廃棄物の臭い、カオスである。 打ちのめされ、数時間動けず。「インドかここは!!」 10/27 おはようございます。 暖房の暖かさを思さを思い知る東京・用賀邸にて
|