憧れの京都大学に入学して教養課程で選択した自然科学の中の1科目が藤波重次教授の「写真技術」だった。しかし、共立全書の中の同名の1冊『写真技術』を読んで1日も受講せずに終わった。(こんな悪癖をつけてくれたのが、名前も忘れたが独逸語担当の教員だった。何も知らぬ新入生に『木村・相良の独和辞典』を買わせ、授業も自分が学生時代には毎日晩酌1合を欠かせなかったということを自慢する超低脳の無能教授だった。外国語は出席をとるから出なければ仕方なかったが、その反動がその他の全学科に及んだ。写真技術が完全に咀嚼吸収されたことも重なった。
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