兵庫県北部・但馬に、二人の偉大な登山家・冒険家の記念館があります。一つは、新温泉町浜坂にある「加藤文太郎記念図書館」そしてもう一つは、京ちゃんの出身地、豊岡市日高町にある「植村直己冒険館」随所に満開の桜咲く、穏やかに晴れたこの日、二つを巡って来ました。写真左/加藤文太郎写真右/植村直己
「加藤文太郎記念図書館」「加藤文太郎」明38〜昭11隊長、高校時代には、新田次郎著「孤高の人」ご本人の記録「単独行」は読んでいたと思います。大学一年の冬、鹿島槍を爺ヶ岳東尾根から登るため、前夜登山口の「鹿島山荘」に泊まった時、宿のおばあさんから聞いた加藤文太郎の記憶。「毎日 大谷原まで通ってた やっと晴れたと思ったら 一日で登って来た」※大谷原/鹿島槍へのアプローチ。恐らく偵察とラッセルをしていたもの。昭和6年2月のことのようです。(写真右の年譜より)
戦後の登山ブームのはるか以前、強い意志と、とんでもない体力・持久力を持つ先駆者。ただし、厳冬期北鎌尾根で亡くなったのは、結婚直後の30歳。以前、赤牛岳から湯俣に下山し、河原の湯に浸かっていて思い出したこと。「ここにたどり着いたなら助かっていたはず 」一階は普通に図書館写真左・中/二階に立派なコーナーがあります。入場無料。(「植村直己冒険館」につづく)
「植村直己冒険館」オクカン・名色・おじろ、その道中幾度となく前を通るのですが、初めて訪れる隊長です。隣の但馬銀行(事務集中センター)がそれと思っていました。ただ、それには訳があって、こんな地味な入口で、施設はほぼ地下にあるのです。(写真左・中)写真右/展示室のウェルカムボード 入場料550円
「植村直己」昭16〜昭59隊長の青春時代、好日山荘新宿店のオープンイベントに来ていた彼に会ったことがあります。イメージ「朴訥・素朴」、人前で講演するような人には見えませんでした。先日、テレビで映画「植村直己物語」を見て行ってみることにしました。主演の西田敏行もさることながら、妻公子役の倍賞千恵子がはまり役。その公子のセリフ「『冒険とは生きて帰ること』って偉そうに言ってたのに、ちょっとだらしがないじゃないの 」マッキンリー(現デナリ)で43歳で帰らぬ人に。(おわり)
なら「たらちゃん おはなみ いこか 」たら「いこ いこ 」
写真左・中/「岩手山」 岩手県写真右/「岩木山」 青森県「栗駒」「蔵王」「安達太良」「那須」東北道は百名山が並んであいさつしてくれます。中でもこの二つは、見落とすことのない存在感で。
この週末で終わる「WH白鳥」今シーズン最後の朝トレです。2時間のノンストップトレーニング。その最後には、随所にストッパー発生、(一日券千円のファイナルセールによる)入場者多数で泥雪状態に。高速クワッドリフト5本+ゴンドラ4本は「ちょうど良い」でした。
思えば、シーズンパスを持っていながら、訪れたのは11・12月の人工雪のみ。今まで立ち入ったことのない、ゴンドララインに沿ったコースに集中して滑りました。写真右/あれは、うんちくさんが「のぼる君」と呼ばれていた頃、いっしょに滑った「野伏ヶ岳」。あの時同様、山頂付近の雪は大きく崩落してます。春の訪れです。さあ、朝トレ終了、身体を整えにGO。(おわり)
4年8ヶ月
たら 「おとうさんの ひざ げっと 」
なら 「おとうさん ふりむいてよ 」
今シーズン二度目の東北です。前回は大寒波の襲来で、滑ることの出来なかった「夏油高原」「八甲田」でしたが、見事リベンジ達成どころか「これでは終われない素晴らしさ」にさらに再訪を期することになったのでした。メンバーは/隊長、マッキー、うんちくさん、みのりん の4人。行程3/22⇒猪苗代スキー場⇒岩手県北上泊3/23⇒夏油高原スキー場⇒岩手県北上泊3/24⇒八甲田ロープウェイ⇒青森県酸ヶ湯温泉泊3/25⇒八甲田ロープウェイ⇒福島県郡山泊3/26⇒帰宅写真は八甲田ロープウェイのトップを歩くうんちくさん。
3/22 「猪苗代スキー場」前回の初日は「安達太良高原」でしたが、ネットで会員になると平日リフト無料とのこと。半信半疑で訪れたのですが「うわさはホント」でした。もっと驚いたのは、我々が到着する頃から降り出した雪。しかもドライパウダーがガンガン厚みを増すではありませんか。前日、「宇都宮の最高気温3℃だよ」のマッキーのメールに、春仕様から冬使用に戻したのは大正解。イエローレンズのゴーグルなかったら苦労するとこでした。写真左/今回のメンバー KORE×3+WAYBACK×1写真中/みのりん、マッキー、うんちくさん写真右/スキーの上にも積もります。
底は硬く荒れたゲレンデをコースアウト。樹間滑降の楽しいこと。写真左/マッキー 後方にうんちくさん。写真中/みのりんもうだめかと思っていたドライパウダーと再会できました。写真右/雪国に戻った道を引き上げます。
3/23「夏油(げとう)高原スキー場」前回一月、大雪の中訪れはしたものの、センターハウスに入っただけで吹雪で滑らずに引き返したのでした。パウダージャンキー憧れのゲレンデ、未圧雪のツリーランエリアがあり、シャルマン火打のそれを凌ぐ広大さ。そして覗き込んだ裏夏油のおいしそうな雪斜面がそそります。つぎはシール持って来ようね。写真左/ゴンドラ1本で一気にゲレンデトップです。 他に離れた尾根上につながるクワッドリフトもありますが、我々はこのゴンドラだけで数多くのラインを滑りました。写真中/ゲレンデトップ写真右/美しくグルーミングされたコースは快適そのもの。 すべて尾根上なので北上方向の展望が素晴らしいのです。
そして、写真左/未圧雪ゾーンへ。晴天のおかげで、昨日の猪苗代よりは大分重雪ですが、テクニックの差が顕著に出るこのシチュエーション、実は隊長大好き。逆に言えば、ピステン効いたバーンでは、その差が見えないほどみな上達しましたから。写真中/午後の悪雪に挑むうんちくさん。
3/24 「八甲田ロープウェイ」旅の三日目、最終目的地八甲田山に到着です。前回一月は、荒れた天気に我々のいた二日間動かなかったロープウェイですが、今朝は素晴らしい朝です。初見の我々は、二つのコース「フォレスト」と「ダイレクト」を外れないように各一本づつ、滑ったのでした。写真左/「フォレストコース」のライン写真中/ゴンドラの始発は混み合います。写真右/スタートポイント
フォレストコースのようす写真左/コースにはプレートやくどいくらいの竹竿が。 視界不良でも安心ですが、きっと楽しくなさそう。スタート直後は、斜度があって冬の雪で快適でしたが、下1/3は傾斜が落ちてダラダラ長く、荒れた硬い雪に。その後、フォレストコースに入ることはありませんでした。
写真左/最後はロードサイドの雪壁の上をロープウェイに戻るのですが、落差4mほどもあって、もしかしたらコース最大の悪場かも知れません。写真中/今宵の宿「酸ヶ湯温泉」写真右/夕食 写真にはありませんが、お替り自由の「きのこ汁」「ごはん」が美味しいです。ただし、なんといっても「湯」。三百名山を回る過程で各地の「湯」につかった隊長ですが、圧倒的秀でてます。
3/25 「八甲田ロープウェイ」前日は「ダイレクト」「フォレスト」のコースをおとなしく滑っていたのですが、今日は、一本目「ダイレクト」の左サイド、二本目右サイドを攻めてみました。写真右/ダイレクトコースにGO
ダイレクトコース左サイド写真左/スタートする隊長。
ダイレクトコース右サイドロープウェイに沿って滑るライン。つまりフォールラインに最も近いダイナミックラインです。写真右/ゴンドラ山頂駅直下。ここが天国へのシュート。 ここを滑れただけで、マッキーがシール忘れて今日の山スキーがキャンセルになったこと、許します。この全員大満足のファイナルラインが、長い帰途を満ち足りたものにしてくれました。(おわり)
数限りなく、魅力的なラインが引けそうです。
朝寝は深い!
前回は大雪今回は地震おかげで、静かな湯治場です。これまでのところ、修行は順調です。
前回はその姿を見せてくれませんでした。
ツリーランが楽しめる快適Gelände。問題は、我が家からちょっと遠いことだけ。
素晴らしいドライパウダーと再会できました。
素晴らしいシーズンです。
たら 「きょうは なにして あそぼかな 」なら 「あんた あそびすぎ 」
毎年行われる、地域の自治会の総会。なぜか、ここ数年議長の役をお引き受けしてます。意外にも、地域貢献もしてる隊長でした。
たら 「ねこたいそう 」
たら 「ならねーちゃん おきやー あさやでー 」
もしかしたら、兵庫県内でリフトを使ったトレーニングは、今日が最後かも。スタート時気温5℃が1時間ほどで14℃に。ただし、よく圧雪・グルーミングされたバーンは至って快適。とはいえ、入場者でコースが荒れだすと、コースアウトして山スキーの実践的トレーニングに切り替えたしだいです。写真は兵庫県最高峰「氷ノ山」1510m。大量降雪によるハイリスク・ハードワークでキャンセルした、流れ尾とネジレ谷がよく見えます。20日前のことですが、その後兵庫県に新雪の供給はありません。
写真左/ヘルメット・グローブなど春の装備に大きくシフトです。写真中/リフトから「切れ」をチェック。「おじろ」の良い点は登降ゴンドラ(写真右)の存在。車のアプローチが安全で、一気に標高620mですから。「さあ おじろんで サウナタイムです 」(おわり)
たら 「なんか おちつくねん 」
なら 「うち たかいとこ なーんも こわくないもんね 」
今まで、下山時の入浴には利用していましたが、じっちゃんにネット予約してもらい宿泊利用させてもらいました。思えば温泉旅館に泊まっての山スキーは初かも。施設・サービス・従業員オールクリアのお気に入りとなりました。温泉好きの山スキーヤーにおすすめします。もちろん、白銀荘やゲストハウスに比べると高負担とはなりますが、コスパは圧倒的です。
とりわけ、風呂と湯が最高。男女別に立ち寄り湯の客も入れる風呂(写真)と、
深夜・早朝も入れる宿泊者用のお風呂(写真)があります。サウナはありませんが、そのことが気にならないほどの湯の素晴らしさです。都合三回入浴のじっちゃんとえっちゃんでした。 隊長の夜の二回目は、おいしいビールで泥のように眠ってしまいました。「笹倉温泉」ベースに、その日の条件に合わせた数限りない山スキールートが取れます。もちろん、シャルマンなどゲレンデ遊びも。「また 来ようね 」の隊長とじっちゃんでした。※ほぼすべての写真はえっちゃん撮影です。(おわり)
前日以上に晴れ渡り、難儀なつづら折れをクリアした時点で気分はピクニック。その上、トラバース好きのじっちゃんのリードで、僕らに不要の試練まで。空沢山(からさわやま)の足下までののんびりハイクとなりました。本日のコースタイム笹倉温泉460m発07:02→R/P890m着11:50〜発12:15→スタート点着13:07写真は「赤いヘルメットに白いゴーグル、カッコいいね! 」のえっちゃん。 そして、そのゴーグルには、撮影するじっちゃんの姿が。
写真左/「焼」や「火打」に向かう時と同じ、この橋からスタートです。写真中/正面の「九十九折」、入山時はいつも硬くて苦労します。今日も二度ほどツボになってクリアです。写真右/「つづら折」の出口。展望が広がります。
写真左/ここ初めてのえっちゃん。三百名山「焼山」(中央・右は「高松山」)に、じっちゃんと見とれてます。「お腹すいた 」のえっちゃんの声に、夜食として宿でいただいたおにぎりをほおばります。(写真中) なんと笹に「笹倉温泉」の文字が切り抜かれてます。素泊まりにも関わらず、おにぎり二個の行動食が付いて来ました。ちなみに、宿泊者には、風呂上りにうれしいアイス食べ放題のサービスも。さて、その後試練のトラバース(写真右)とか、
本日一番の快適滑降(斜面)が。(写真左) じっちゃん結果オーライだよ。反対側の雪崩轟く焼山川と異なり、下りてきた火打山川の谷はこの上なくメロウ。心穏やかに歩を進めます。それにしても陽射し強烈。
写真左/正面に「空沢山」を見上げる地点でR/Pとすることに。 このライン、昨日と違いシールの着脱4回。 分かってはいたけど、複雑な地形に、初見ではライン取りに迷います。写真中/九十九折の中間点から笹倉温泉(ほぼ真ん中)を望みます。写真右/笹倉温泉へ、ファイナル直滑降のえっちゃんのウェイバック。(おわり)