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藤原雄一郎のクルーズワールド理論編

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85.正月小笠原フェリークルーズ 返信  引用 
名前:桑原    日付:2007/7/30(月) 22:11
 噂をすれば陰じゃないですが(笑),フェリー「きそ」の正月小笠原チャータークルーズが発表になったようです。

 ただ,ナショナルランド主催のクルーズは何故だかバカ高いことで有名らしく,実際参加するかどうかは微妙な情勢です。きその場合 1 等室がクルーズ船のステートにほぼ相当しますが,泊単価 5 万円前後となるとかなり躊躇します。しかも,代金には食費が含まれていませんので 1 日 3 食 \4,200 の食費が別途必要です。ちなみに 1 等ツインは写真だと窓があるように見えますが,実際には吹抜け式のインサイドです(参考)。
 価格的なメリットを求めるなら,それこそ客室は寝るだけと割り切って 2 等で済ますことです。あと,スイート系がクルーズ船と比べて相対的に安いので狙い目なのですが,全部で 4 部屋しかないため,早々と売り切れていました。総じて,個室に限っていえばクルーズ船のニューイヤーの方が断然お得だと思いますし,小笠原にこだわるのならふじ丸チャータークルーズの発表を待ってからでも遅くはないと思います。

 もっとも,正月のフェリークルーズには船主の大平洋フェリーが主催するものが別にありますし,各社でも初日の出クルーズや正月イベント便などが結構あるようなので,正月クルーズを安く済ませる方法は今後いくらでも出て来るのではないかと思います。



86.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:バルクキャリアー    日付:2007/7/30(月) 23:28
まったく桑原さんのおっしゃる通りだと思います。

この春、太平洋フェリーの名古屋〜苫小牧に乗船、良心的なサービスとコストパーフォマンスをエンジョイしましたが、このお正月のクルーズ料金設定は、旅行社主催とはいえ、いかがなものかと思います。

そもそもトラックも乗らない遊休期間、本来なら燃料油代と港費、それに若干のクルーの割り増しを払えば良いはず。所謂正月料金なのでしょうが、ここぞという魂胆みえみえであまりにも高すぎ。首を傾げますね。私は日本船のクルーズ料金とターゲットの客層設定に常々疑問を持っており、フェリーは裾野を広げクルーズに繋がる有効な方法だと思っておりました。リーズナブルな料金設定ならばこの橋渡しも出来ましょうが、これでは「クルーズは高い」という世間一般の風潮に拍車をかけるばかりでしょう。一方、高い上級客室でなければ、所詮フェリーは雑魚寝という悪い印象を持たれる事も心配です。

http://home.att.ne.jp/omega/gostop/


87.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/7/31(火) 8:56
桑原さん バルクキャリアーさん

この掲示板のおかげでフェリーに興味が出てきています。その矢先、このような高値設定ではガッカリです。

この前、阪急トラピックスで沖縄格安旅行へ行ったせいでDMがドサっと来ます。その中に「キソ」とJR人気の夜行列車のツアーがあり、興味をそそられていますが、結局15万円前後です。

クルーズと同じ品質を望むと結局、クルーズの代金近くに落ち着くのですね。フェリーで二等船室での雑魚寝とクルーズを同一次元で論じられてはたまらないという気持ちもしないではありませんが、結局フェリーの安さは雑魚寝ではじめて実現するのか・・・とも思いました。

世の中あまり虫の良い話は転がっていませんね。金額相応ですか?


103.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:桑原    日付:2007/9/23(日) 10:30
 こっちの話題も続編です。先日乗船した「いしかり」船内の案内で知ったのですが,「きそ」の小笠原に続いて「いしかり」も名古屋発宿毛・長崎の正月クルーズをやるそうです(詳細)。

 大平洋フェリー主催のクルーズということで価格的に期待するものがあったのですが,船内で入手したパンフレットによると 4 泊で特等(2 人部屋)\256,000,1 等(4 人部屋)\180,000 とかなっていました。ちなみにふじ丸の正月クルーズが 6 泊でステート B(2 人部屋)\258,000,4 人部屋が \189,000 ですので,全食付きで「きそ」に比べて割安とはいえやはり一般のクルーズと比べると明らかに高額設定です。
 通常の定期便だと全食込みでも特等 1 泊 \13,000〜\20,000 程度で済んでしまうのに,クルーズ運行だとその 3〜5 倍になってしまう価格設定には確かに疑問がありますが,これが毎年満員御礼の人気ツアーらしく,今度の「きそ」小笠原クルーズなどは早くも一部等級を除いて満室状態というのは,一般クルーズやまして海外クルーズなどの相場を知っている我々にとって怪現象(笑)としか言い様がありません。雑誌「クルーズ」の人気投票にも見られるように大平洋フェリーには熱烈なファンが多く,これらお正月クルーズはその熱烈なファンによる一種のご祝儀相場となっているのかも知れません。いずれにしろ,クルーズというものは単に価格を安くしさえすれば人が集まるというものではないようです。

 あとは,フェリー運行が貨物収益に大きく依存しているというのも一因だと考えられます。つまり,企画クルーズのように旅客収入だけで運行しようとすれば車両甲板が空になる分だけ割高にならざるを得ないということなのでしょう。
 逆にオレンジフェリーパンスターフェリーのように定期貨客航路に便乗する形でクルーズ運用を考えれば,価格的なアドバンテージのある定期クルーズ商品はいくらでも実現できるということではないでしょうか。定期貨客航路でクルーズを実施するという考え方は別に目新しいものではなく,あの氷川丸も定期運行では貨客船として貨物輸送もやっていたわけですし,さんふらわあも初期の頃は今で言うクルーズフェリーを目指していたわけですから。海外でも,バルト海ワンナイトクルーズで知られるシリヤラインなどは,船内施設やサービスはクルーズ船そのものですが,実は車両甲板があって貨物輸送も可能な RO/RO 貨客船だったりします。クルーズ統計では,日本の外国船クルーズ利用者の 4 割にも及ぶ年間 25,000 人がこの航路に乗船しているわけなので,日本でこれと同じことをやって成功しないはずはないと考えるのはあながち素人考えとばかりは言えないと思います。


104.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:みえこ    日付:2007/9/23(日) 11:8
>4 泊で特等(2 人部屋)\256,000,1 等(4 人部屋)\180,000 !

思わずのけぞってしまいました。
しかも毎年 満員御礼とは!

>フェリー運行が貨物収益に大きく依存しているというのも一因だと考えられます。

なるほど お正月クルーズは乗客だけですから割高になるのも仕方がないってことですね。
だとすると普段は貨物収益のおかげで割安ってことなんですね。

やっぱりこれは実際に乗船して詳しく調べてみる必要があります。
釜山があまり寒くならないうちにパンスターで行ってみたいです。


106.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:バルクキャリアー    日付:2007/9/24(月) 0:18
船舶のコストはごく大きく分けて3つの要素から成り立っています。一つは資本費と言われる部分で、これは船舶建造にかかった資金、ないしは融資を受けた資金をその船舶を保有・運航する「期間」で返済(回収)する、企業会計や税務からみれば船舶償却費と言う側面を持つ費用です。第2はその船舶を安全に運航する為に必要なコスト、すなわちクルーを雇い給与を払う、ドックに入れて船をメンテナンスしたり、航海に堪える様各種備品や潤滑油を供給する費用です。最後に船が実際に航海を開始した後に、直接船会社が費用を負担しなければならない部分で、これは船舶燃料費(バンカー油)、タグやパイロット・岸壁使用料などの港費、それにフェリーではリネン、エンターテイメント、清掃などにかかる費用、船内電力の為のA重油使用などもこれに入るのでしょう。


観光バスを例に挙げると、メーカーからバスを購入する資金調達の部分が資本費です。そして運転手やバスガイドを雇い、車検や定期点検を受けて安全運送を担保するのが第2の部分。最後にお客さんを乗せて走り始めると発生する費用としてガソリン代、高速道路通行料などが第3の部分に当たります。

さてお正月のフェリークルーズですが、基本的には需要と供給の関係で、高くても満船になるのならばそれはそれで結構な事です。しかし率直に言えば「正月料金なのだろうが、ちょっと高すぎじゃないかな?」とも思います。

なぜならお正月の期間は、フェリーとして稼動するしないに関わらず、船舶コストの大きな部分を占める第1の資本費部分は毎日自動的に費用が積み上がっています。そしてクルーや安全の為の第2のコストも、お正月とは関係なく船会社は負担しなければなりません。不稼動となってしまう期間に船を動かす事によって船会社に発生する追加の費用は、ごく大雑把に言って第3の直接的な運航費だけでしょう。

ここで第1費用も第2費用も、貨物収入がないこの期間に乗客の料金に部分的にせよ転嫁すると考えるべきなのか、この部分は本来不稼動なのだから基本は第3の部分だけを乗客に負担してもらおうと考えるのか。

外航と違ってフェリーは今でも大変収益が厳しいので、トラック収入がない期間、船にかかるコストを乗客に転嫁しようとすれば、太平洋フェリーの提示した料金になるのかもしれませんね。

タンカーや貨物船しか扱った事がないので、客船やフェリーの採算や稼動日数の計算はまったくの推量なのですが、仮に第3の部分だけを乗客が負担するとすれば、相当安くなるのではないでしょうか。


108.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:みえこ    日付:2007/9/24(月) 8:49
バルクキャリアーさま

船の料金体系についての詳しい説明をありがとうございました。
知らなかったことばかりで興味深く読ませていただきました。

何も知らない私など料金の差は食事内容がメインかと思っていましたのに そんなことは微々たることなんですね。

「船内電力の為のA重油使用などもこれに入るのでしょう。」なんて言われても「なんのこっちゃ?」状態です。

それと飛鳥の商船三井 にっぽん丸の郵船クルーズ ぱしふぃっくびいなすの日本クルーズ客船の三社とも企業業績は好調だと聞いてていますが フェリー各社はそれほどでもないのでしょうか?

バルクキャリアー様の船の専門家としていろいろ教えていただけたら
嬉しい限りです。
これからもよろしくお願いいたします。


107.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/24(月) 9:42
バルクキャリアさん

クルーズの良い所は、年間を通じて一日あたりの単価がほとんど変わらないことです。ですからお正月クルーズやお祭りクルーズは内容が普段より良いのでお得だと言えるでしょう。

船の世界や鉄道の世界のコスト管理はどのようになっているのか興味があります。個々の運行ごとの細かいコスト管理なら、バルクキャリアさんの言うように、貨物輸送の少ない航海は固定費がかさみますね。ですから馬鹿に高くなりますよね。

バルクキャリアさんの言うように変動費のみで考えれば安くなりますね。固定費全部持たせる、固定費のうち資本費は免除、変動費だけで勝負の三種類が考えられますから、需要と供給の関係から、自由度を保持dきるということではないのでしょうか。

何が言いたいかと言うと正月クルーズにはまだまだ値下げの余地ありと見ましたが・・・

一方クルーズの場合は年間のどんぶり勘定管理になっているのでしょうか。興味があります。


109.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:バルクキャリアー    日付:2007/9/24(月) 11:25
桑原さん、藤原さん、みえこさん

理論編と言う事で、なにやら難しい事を書いてしまいましたが、あくまでこれは一般的な貨物船やタンカーの採算モデルで、船の種類や会社によって価格(運賃)設定というか、損益分岐点の計算方法などは相当違います。例えばコンテナー航路は、航路により運賃が違う上、各国に亘る鉄道輸送賃、コンテナの回送費、コンテナターミナル運営費等が莫大になり、個々の船の採算よりは航路全体で採算を見なければならず、その意味でどんぶり勘定的になっています。

ですからフェリーの採算も詳しい事は知らないのですが、いずれにしても貨物輸送が主体であり、物流が止まる正月期間をどう穴埋めするか、という観点から正月クルーズをみれば
@この間、船を止めておき第3のコスト(直接運航費)をセーブする。
A第3のコストを上回る旅客収入があれば、クルーズを行なう。その直接コスト分だけを乗客は負担する。
Bこの際、第1のコストや第2のコストの幾分でも(貨物がないので)乗客に負担してもらう様なクルーズ運賃を設定する。
C人気の商品なら、敢えて頂けるものは頂く。

という4つの選択肢がサービス供給者(船会社)にあるのでしょう。

繰り返しになりますが、残念ながらフェリーはどの航路も採算的に大変苦しいのが実情と聞きます。直接費用プラスアルファー(上記A)というよりは、人気があるなら正月特別料金を頂き、できるだけ採算を上げたい(上記B+C)という事でクルーズ料金が設定されているのでしょう。

しかしそれが普段のフェリーの単価と余りにも違い、また本格的な客船よりも高いものになるとすると需要側(乗客)からは違和感が大きいですよね。リピーターの比率や当該フェリー会社ファンの獲得、ひいてはクルーズの促進などという長い目でみた効果はどうなんでしょうか?


110.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:桑原    日付:2007/9/24(月) 12:4
 久々に理論編らしい話題が出てきて,私としては望ましい展開だと思っています。国内海運業界の実情を知ることにこそ,国内クルーズ普及のヒントが潜んでいるのではなかと思い始めています。

 さて,「きそ」小笠原クルーズのようなチャータークルーズでは,主に第 1 の費用(資本費)と第 2 の費用(維持費)がチャーター料として支払われるものだと思いますので,バーゲンとかない限りは,やはり貨物収入がない分だけ割高になるのは避けられなと思います。一般のクルーズと比べて価格設定に無理があるのは確かですが,このシリーズは日本にクルーズという概念が生まれるはるか以前(30 年前?)から続いている伝統行事なので,その当時の価格体系がそのまま引き継がれているとしても無理はありません。他には恐らく離島航路の相場として定期便との価格バランスに配慮したという背景もあると思います。
 一方,自社主催クルーズまでその価格体系に追随するのは変な話だとは思いますが,多分予算上は社内チャーター扱いとかになっていて,成り行き上似たような価格体系に落ち着いたのだと思います。現実にこれで売れている以上,会社としてこの価格体系を改める義理もありませんし,利用者としてもこれのお陰で普段の定期便に安く乗船できると思えば収まりもつくでしょう(笑)。
 ただ,太平洋フェリーの場合はかなり特殊なケースであって,一般的には船の稼働率を上げるために各社ともかなりの苦労があるものと推測されます。例えば新日本海フェリーの一見無茶に見えるダイヤ編成も,8 隻の船団から最大限の輸送能力を得るためだと思えば納得できるものです。正月やゴールデンウィークなど各社では遊んでいる船をどのようにやり繰りするのか,非常に興味のあるところです。

 いずれにしろ,海運業界にはクルーズのネタになる話はいくらでも転がってそうな気がしますし,業界も旅客需要を盛り上げるために色々と手を廻していると聞きます。ただ,残念なことに旅行業界(クルーズ陣営)と海運業界(フェリー陣営)の連係がいまいちで,現在国内で燻っているクルーズ潜在需要と海上観光資源が有効に生かされていないようにも思います。


111.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/25(火) 6:38
バルクキャリアさん 桑原さん

結局のところ需要と供給の関係で値段が決まるのが資本主義社会の掟ですよね。ここに政治がからみ、自由競争を阻害しておかしくなった建設業や日本の農業などのように「自分の勝手で値段を決める」ことは、衰退への大きな一歩だと思います。

とにかく「正月」という特殊需要で商売が成り立つなら、それはそれで良いのでしょう。しかしなかなか儲からないフェリー業界の将来の活路を考えるとき、ただでさえ少ないクルーズ業界の一翼を狙い、業態を変更してでも生き残りをはかるつもりなら、あまりにも近視眼的だと思います。

私もこの掲示板を見るまではフェリーには歯牙にもかけませんでした。しかし桑原さんやバルクキャリアさんのおかげで、大きく目を見開かされたような気がしています。

桑原さんのいうように、クルーズ、フェリーの両方を見据えて大きな絵をかく能力が海運業界に欠けているのは残念です。

日本のクルーズの現実を考えた時、フェリーによるクルーズは値段の多様性に対する潜在能力が大いにあり、クルーズの裾野の拡大に大いに役立つと思うのですが。

雑誌クルーズのW専務は私たちのこの方向での議論に非常に興味を持っておられます。私たちが先駆者となって新しいクルーズのコンセプトを打ち出したいものですね。

そうだ種切れで困っているクルーズニュースでこの問題を取り上げさせていただきます。お二人に対する著作権侵害になるかもわかりませんが・・・


112.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:桑原    日付:2007/9/25(火) 19:2
藤原さん,

 一般に掲示板の書込みは新聞や雑誌の投書欄と同じものですので,主宰者の藤原さんが随意に引用されるのは社会通念上問題はないと思います。それより,これをきっかけにバルクキャリアさんのように各分野の専門の方が参加して,さらに盛り上がることに期待したいところです。環境問題の時にも痛感しましたが,私のような素人がいくら問題提起しても自ずと限界がありますから。

 フェリークルーズというのは,国内クルーズの停滞(というよりもっと個人的に来年前半にクルーズ船が日本からいなくなってしまう問題)を打開する 1 つのキーワードとして挙げたものですが,調べてみると日本ではクルーズやそれに近いものを目指して色々試行錯誤していた時代があったようで,そのあたりからも何かヒントが得られないものかと思っています。
 他にも外国船のアジア進出が話題になっていますが,アメリカにおけるマイアミの様に,香港や基隆などを日本人向けフライ & クルーズの拠点として開発することも 2008 年問題を乗り切るための打開策として興味深いと思います。


113.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/25(火) 20:2
桑原さんのような人が、クルーズ会社にいたらなあ〜〜と超嘆息します。随分柔らか頭で良いアイデアをお持ちで感心します。それではお言葉に甘えて、活用させて頂きます。


115.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:みえこ    日付:2007/9/25(火) 20:59
飛鳥2の商船三井をはじめ他のクルーズ会社は利益を上げているように聞いていますが フェリーはダメなんでしょうか?
日本の造船会社はフェリーの注文が数年先まで埋まっているほどの好調と聞いていますが あれは外国からの注文なんでしょうか?

10年ほど前に運輸省官僚から「これからの長距離輸送はフェリーになるので関連港湾設備の建設を急がねばならない。」って聞きましたけど
モーダルシフト構想は進んでいないのでしょうか・・・

(モーダルシフトとは、トラックによる幹線貨物輸送を、「地球に優しく、大量輸送が可能な海運または鉄道に転換」することをいいます。
 海上輸送の大きなメリットは長距離の一括大量輸送による効率化などにあります。コンテナーのように荷物だけを船に積みますので 運転手は乗船しません。)

我家の近くの名神高速道路 中国縦貫道 その他の高速道路は長距離の大型トラックが数多く走っているところをみると 2010年を目指してのモーダルシフト化は あまりうまく行ってないように思えます。

二万トン級のフェリーのお披露目に行ったことがありますが 内部は瀟洒で映画館もありました。
このような設備を備えたフェリーを建造するには多額の費用がかかり 安く海上輸送を目指すモーダルシフト化には 反するもののように思いました。


116.Re: 正月小笠原フェリークルーズ
名前:バルクキャリアー    日付:2007/9/25(火) 21:26
藤原様

なんなりとどの部分でもご引用下さい。私も海運業界からは、半分身を引いておりますが、永年これでご飯を食べさせてもらった身。少しでも問題提議というかお役にたてば嬉しいかぎりです。それでこちらもまた勉強になったりします。


118.モーダルシフト
名前:桑原    日付:2007/9/26(水) 8:0
みえこさん,

 国内フェリー業界の最近の暗いニュースといえば,九越航路の事実上の休止とか,シャトル・ハイウェイラインの破綻などが思い当たりますが,話に聞くとどれも決して業績は悪くなかったのに新造船の調達で躓いたところから歯車が狂い始めたように思います。モーダルシフトの要となる航路だっただけに,これらの廃止によって困り果てている運送業者も多いのではないでしょうか。
 世界のクルーズ業界では新造船ラッシュで湧いていて,新造船なんて簡単に作れるものと錯覚してしまいがちですが,現実には 1 隻 100 億円前後〜数 100 億円の巨大事業で恐らくそのほとんどが借財によって成り立っているのではないかと思います。新造船は不足しても危機的な状況に陥りますが,逆に余っても危機的な状況に陥るという,とてもシビアな世界なのではないでしょうか。飛鳥 II の投入も,たまたまクリスタル船の融通があったことと旧飛鳥の買い手があったことが幸いして成功したものであって,一気に倍増した屯数を埋め合わせるために就航当初は相当無理をしていたのではないかと推察されます。

 他にはフェリー業界の不調の理由としてしばしば原油高騰が挙げられ,現に直接的にはそれがとどめとなって潰れた航路も多いと思います。
 ただ,冷静に考えると原油高騰で船舶燃料の重油価格が上がるということは,同時にトラック燃料の軽油価格も上がるわけで,むしろモーダルシフトが促進されてフェリー業界にとっては追い風となるはずだとも考えられます。しかし,現実にはここ 10 数年で重油価格は 4 倍ほど跳ね上がっているのに,軽油価格はそれほどにもなっていません。同じ原料の高騰なのに重油だけが極端に高くなるというのは変な話ですが,これは軽油の小売価格の多くの部分(1 リットルあたり約 \30)が税金によって成り立っているためです。例えば軽油の原価が 1 リットルあたり \20→\80 と 4 倍に膨れ上がったとしても,税金を含む小売価格は \50→\110 と 2 倍程度にしかなりません。そのため,原油価格の高騰は皮肉にも海上輸送より陸上輸送の方に有利な要因となってしまうのです。
 軽油にかかる税金は主に道路財源に充てられるので,走行距離すなわち消費量に対して課税されるのは理に適っているとは思いますが,石油の不足がモーダルシフトを阻害する要因になるというのはどう考えてもおかしいので,モーダルシフト促進のための新たな税制や政策が必要なのではないかと思います。

105.今度の冬はどうしますか この冬お勧めクルーズ 返信  引用 
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/23(日) 20:51
今度の冬はどうしますか この冬お勧めクルーズ

航空運賃が一番安いのはお正月明けの一月です。日本は寒いですから、クルーズで常夏の国に行くことは最高です。さて冬場となればクルーズに行き先は次の通りです。さあ皆さんどれを選びますか?じっくりと見て下さい。

メキシカンリビエラとカリブ海が意外にお得なのに気づいて下さい。ハワイが一月の安い時期に28万円からなのに比較して、メキシカンリビエラは航空券、添乗員、クルーズ合計で何と9日間で16万5千円からです。また遠いカリブ海でも一月に航空券、添乗員、クルーズ合計で11日間で26万8千円からとハワイより安いのです。しかも世界最大の豪華客船リバティ・オブ・ザ・シーズを存分に楽しめるのです。

日本の寒い冬場に陽光さんさんのメキシカンリビエラは大変お勧めです。どのような所かは次のURLで見て下さい。私は三度も楽しみました。朝起きると室外がマイナス6度の我が家に比較して、常夏の国メキシカンリビエラ、なかんずくカボ・サンルーカスは私のお気に入りです。
http://inox-tabi.com/cruise/mexico/index.htm

1.アジア
シンガポール拠点のバーゴ
http://www.pts-cruise.jp/tour/superstar_virgo/pen_hkt/?afs=INOUE
ロイヤルカリビアンのラプソディ・オブ・ザ・シーズ
ベトナム・カンボジア・タイリゾート・クルーズ
http://www.pts-cruise.jp/tour/rhapsody_of_the_seas/asia/?afs=INOUE
年末年始ペナン・プーケット
http://www.pts-cruise.jp/tour/rhapsody_of_the_seas/hkt_pen/?afs=INOUE
サファイヤプリンセス ベトナム・アジア
http://www.pts-cruise.jp/tour/princess_cruises/sapphire/asia/?afs=INOUE

2.オセアニア
サファイヤプリンセス オーストラリア・ニュージランド
http://www.pts-cruise.jp/tour/princess_cruises/sapphire/oceania/?afs=INOUE

3.ハワイ
プライド・オブ・アメリカ ハワイ四島クルーズ
http://www.pts-cruise.jp/tour/pride_of_america/hwi_4islands/?afs=INOUE

4.メキシカンリビエラ
ゴールデン・プリンセス
http://www.pts-cruise.jp/tour/princess_cruises/golden/mexican/?afs=INOUE

5.カリブ海
世界最大 リバティ・オブ・ザ・シーズ
http://www.pts-cruise.jp/tour/liberty_of_the_seas/w_carib/?afs=INOUE

94.続・フェリークルーズ 返信  引用 
名前:桑原    日付:2007/9/21(金) 20:32
 実は先の三連休を利用して,大平洋フェリーと新日本海フェリーとオレンジフェリーという,日本を代表する三大豪華フェリーを乗り継いで,日本一周ならぬ日本半周くらいの旅をして来ましたので,以前こちらの掲示板で話題になっていたことでもあり,簡単に報告いたします。

 最初に乗船したのが大平洋フェリーの「いしかり」(仙台〜苫小牧)で,バルクキャリアーさんが乗船された「きそ」の一代前の船なのですが,実際乗船してみると「良心的なサービスとコストパーフォマンス」という意味が良く理解できます。ショーラウンジなどの設備の充実はもとより,それらの設備を縦横に活用した旅客サービスの充実度と客室乗務員の質・量は,特等室 1 泊あたり 1 万円台という値段から考えても破格と言えるでしょう。乗客も船旅を楽しむことを目的とした人が多く,最もクルーズ船に近い雰囲気を持つ航路だと思います。
 ただ船旅を目的とした人が多い故に,上下船やレストランなどが異様に混み合うことが最大の欠点だと思います。また,食事は値段がお手頃とはいえ,バイキングだけというのは長い乗船だと飽きが来るかも知れません。

 次は新日本海フェリーの「フェリーしらかば」(苫小牧〜敦賀)で,貨物主体の航路のため旅客サービスは大平洋フェリーに比べると見劣りするのは否めませんが,客室や公室の居心地も比較的良く,加えて「びいなす魂」とも言うべき乗務員の献身的なサービス精神により快適な船旅を楽しめました。北海道に上陸する最も安いルートとして,トラック運転手やエコノミー旅行者も多いため,船内の雰囲気はクルーズ船とは程遠いですが,最上階が特等専用区画で下等級の乗客がシャットアウトされるため,船内では割と静かに過ごせます。「グリル」と呼ばれる特別レストランの存在も特筆すべきで,価格の割には結構良いものを頂くことができます。
 ただ,敦賀入港は早朝の 5:30 で入港するやさっさと追い出されるため,あまり優雅な旅は期待できませんが。

 その点,オレンジフェリーの「おれんじ 8」は良く考えられていて,大阪帰港は 5:50 なのですが,8:00 まで船内に滞在できて朝食も用意されます。ワンナイトクルーズとはいえ大した設備やイベントがあるわけでもなく,一般のクルーズと同じものを想像していると期待外れになるかも知れませんが,昼と夜の瀬戸内航海というコンテンツが十分に生かされており,船旅をテーマにしたアトラクションとしては完成度の高いものだと思います。食事も決して豪華なものではありませんが,地元の食材をふんだんに使って手間を惜しまない調理によって供される料理は,クルーズの食事を知る者にとっても満足のできるレベルといえるでしょう。特に,新鮮な食材を毎日調達できるという中距離航路の強みは,生野菜の瑞々しさなどに顕著に現れていると思います。
 ただ惜しむらくは中距離航路の故,客室のサニタリー設備が乏しく,最上級の特別室以外はバス・トイレが備わっていません。大浴場があるので浴槽やシャワーの類いはあまり必要ありませんが,夜中に起きた時や混雑時を考えるとトイレくらい部屋付であった方が便利なのではないでしょうか。

 一般のクルーズと比べると,フェリーによる船旅はさすがに見劣りする部分や何か足りない部分がありますが,船旅を楽しむというクルーズの原点に立ち返って考えた場合,この方向性もクルーズの選択肢としてあってしかるべきだと思いました。私個人の好みでは依然としてクルーズ専用船の方が体質に合っていると思いましたが,値段の安さや,何より定期便のため休暇に合わせやすいという利点は,船旅を手軽に楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。
 3 航路にはそれぞれ良い部分も悪い部分もありますので,それぞれ良いところを取り入れて,なおかつ貨物と旅客の収益バランスを考慮すれば,日本でも十分に競争力のある定期クルーズ航路を確立することも夢ではないと思います。2008 年問題に限らず,遠からず日本国内ではクルーズ専用船が不足するのは確実ですが,フェリー船なら結構余裕がありますし豪華仕様の新造船も次々に作られていることから,フェリー航路のクルーズへの転用は当面の現実的な選択肢になるのではないでしょうか。



95.Re: 続・フェリークルーズ
名前:hiroshi    日付:2007/9/21(金) 21:13
桑原さん、

大変詳細で、分析力にも優れたレポート、感じ入りました。
ご紹介いただいている各サイトはまだ拝見していません。

レポートもまだ十分に精読しておらず、引き続き、貴重なこのお書き込みを、じっくりと勉強させていただきます。

とりあえず、実行されたと同じ事を調べたいと思っていた一人として、感謝の思いをお伝えしたくて、書き込みました。


96.Re: 続・フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/22(土) 6:51
桑原さん

実は私も興味津々なのです。桑原さんの詳細レポートで知らないことが続々です。だいぶん前、大阪と門司港をフェリーで往復したことがありましたが、クルーズを知る前で、単なる輸送機関としか受け止めていませんでした。
最近はフェリー活用のパック旅行も増えています。本当に一度試してみたいと思います。


97.Re: 続・フェリークルーズ
名前:みえこ    日付:2007/9/22(土) 8:34
桑原様
あら そうなんですか!

十年前 阪神大震災のときに関西の実家を訪ねようにも 途中の道路事情が悪く 車では阪神間を通れないことがわかり 結局 門司⇔大阪南港を何度かフェリーで往復いたしました。
夜間航行でもあり なんだかエンジンの音がうるさく寝付けな買った程度の記憶しかありません。

最近のフェリーはそんなにもグレードアップして素晴らしいのなら 是非乗ってみたいです。
さしあたり大阪⇔釜山をパンスターで行ってみようかな。


98.Re: 続・フェリークルーズ
名前:ハンディバルク    日付:2007/9/22(土) 9:52
桑原様

羨ましいです〜!!!

春に「きそ」名古屋〜苫小牧に乗船した際、あまりの楽しさに他の航路も調べた結果、乗ってみたいナンバー1が新日本海フェリーの新潟〜小樽、ナンバー2がオレンジ8なのです。

先日取った夏休みは、当初有力だったのが、車を積んで商船三井フェリーで大洗から苫小牧に行き、帰りは小樽から新潟まで新日本海フェリーの「らいらっく」か姉妹船「ゆうかり」で戻って来る計画でした(東京在住です)。

「らいらっく」は先日小樽で見かけましたが、スイートと特等洋室に専用バルコニーが付いている2002年出来の豪華フェリーです。小樽を10時半に出港し、新潟には翌朝6時に到着してしまいますが、天気が良ければ日中のクルーズをバルコニーで堪能出来ると思います。またハイシーズンをはずせば「ペア88」といって男女ペアの年齢合計が88才以上で料金が30%割引になる制度がある様です。我が家も余裕でクリアするので利用しない手はありません(笑)。ただ、トラック輸送の都合なのでしょう、新日本海フェリーのほとんどの便が朝早くか夜遅くに着いてしまい、その後の予定を立て辛くて夫の賛同を得られないのが難点です。

↓「きそ」の乗船記はこちらです。拙い内容ですが雰囲気は伝わるかと思います。

http://home.att.ne.jp/omega/gostop/cruise/2007kiso/2007kiso1.htm/


99.Re: 続・フェリークルーズ
名前:ハンディバルク    日付:2007/9/22(土) 10:21
スミマセン、リンク先に余分な物が入っていてうまく飛びませんでした。正しくはコチラです。
http://home.att.ne.jp/omega/gostop/cruise/2007kiso/2007kiso1.htm


100.Re: 続・フェリークルーズ
名前:藤原雄一郎    日付:2007/9/22(土) 10:44
ハンディバルクさん

確か前にも見せて頂いたと思いますが、今回あらためて拝見し、その楽しさが伝わってきます。
それにしてもハンディバルクさんはメカに随分お強いですね。文章と写真のバランスが絶妙!!素晴らしい旅行記です。ありがとうございました。


101.Re: 続・フェリークルーズ
名前:み〜は〜    日付:2007/9/23(日) 8:24
桑原様

さすが情報の神様といった感じです。
フェリーと言うと輸送機関としてしかとらえていませんでしたが、今のフェリーは随分と雰囲気が違うと感じました。
日本のクルーズはまだまだ発展途上ですが、確かにフェリーあたりから底辺を広げていくのが良いのかもしれませんね。
ぜひ一度利用してみようと思います。
でも、なんとなくですが、太平洋航路よりも日本海航路のフェリーの方が設備等が充実しているように感じましたが、これは気のせいでしょうか?


102.Re: 続・フェリークルーズ
名前:桑原    日付:2007/9/23(日) 11:3
 神様かどうかはともかく(笑),関心を持って読んでいただいてる方が多くて良かったです。クルーズとは直接関係ないことだったので報告すべきか迷いましたが,以前 hiroshi さんがオレンジフェリーに関心を寄せていらしたので,参考になればと思いまとめて報告させていただきました。

ハンディバルクさん,

 「きそ」は名古屋〜苫小牧のフル乗船だったんでしたね。私はスケジュールの都合で仙台〜苫小牧の区間乗船でしたが,確かに一晩だけの乗船では物足りないというか,ナイトショーやカフェのピアノ演奏などイベントが盛り沢山で船内生活を満喫する時間があまりなかったという印象です。今度機会があったら是非フル乗船にも挑戦してみたいと思いました(泊単価も異様に安くなるし)。

み〜は〜さん,

 新日本海フェリーの船内設備が充実しているというのは,気のせいというより,これは紛れもない事実だと思います。特に最上級のスイートには船によってはバルコニーや展望浴室が付いていたりして部屋の中で過ごす分にはクルーズ船に匹敵する快適さだと思います。運賃の差額が異様に高いのが難点ですがスイートの場合はグリルでの全食事が含まれますので,考え様によってはお買得かも知れません。
 公室についても船によってジャクジー,サウナ,カフェラウンジやバーベキューデッキなどが備わっていてハード的には結構な充実度ですが,これらの中には季節によっては閉鎖されたりまともな営業をしていなかったりしてあまり有効に活用されているとはいえません(グリルも冬期は閉鎖されます)。ここのところが大平洋フェリーと比較してクルーズ愛好家の間で不人気な理由なのかも知れません。ただ,夏期やゴールデンウィークの繁忙期になると,ラウンジでクルーが手作りでミニコンサートを開くなどして,割とクルーズ気分を楽しめるようです(その代わりエコノミー旅行者やバイク乗りが殺到して異常に混み合うそうですが)。もしかすると,あえて夏期の混雑時にスイートを確保して優雅に過ごすのが案外狙い目かも知れません。


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