6/2付の告知を拝見しましたが、7月8日に「ヘッド・ハンター」が発売されるんですね。トロフィー級の獲物を追い求めてアラスカやオーストラリアの大自然の中をひた走り、体力と狡知の限りを尽くして大物級と渡り合う杉田の孤高の姿には、久し振りに読んでみても新しい感動と充実感が沸き上がってきます。密猟者との攻防戦は余事ですが、大自然の厳しさ、そしてそれと一体となることによって生まれる生命の昇華と充実感がひしひしと感じられ、真の環境保護とは何ぞやと考えさせてくれます。この作品を読んで以来、“狩猟”をテーマとした作品に目が行き出したことを付け加えておきます。 電子書籍が出廻っている昨今、なぜこの作品が電子化されないのかと不満に思ってましたが、光文社だからきっと…と期待をしています。後、“伊達邦彦全集”と銘打って「野獣は蘇える」を電子化するのなら、他のもすればいいのに不満を述べるのは御勘弁ください。それと、大藪龍子さん、この場にてご冥福をお祈りします。彼の岸でまた旦那さんの面倒を見る羽目になってしまい気が滅入ってしまう御心、お察しいたします。
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