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海音寺潮五郎掲示板
(偉大な歴史作家・海音寺潮五郎に関する掲示板です。書籍紹介や読書感想等、海音寺潮五郎に関する話題や海音寺文学を愛する人々のための交流掲示板です。)
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203.本を探しています 返信  引用 
名前: ぶんちゃん    日付:2016/6/11(土) 13:49
初めて投稿します。2013・11月からアップされていないのでこの掲示板
は既に閉鎖されているのかと思いんがら海音寺潮五郎作品を愛読されている
皆様にお尋ねします。短編集んおですがどんなタイトルのモノだったのか。
伊集院忠直が伊集院忠恒の命で上洛する途上、日向の野尻でもようされた狩り
で射殺されたのを短編にしtものです。ごく短い短編です。これが収録されて
いる本を探しているのですが。

202.『海音寺潮五郎未刊作品集』 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2013/11/7(木) 17:17
昨年度(2012年)に解散した海音寺潮五郎記念館が発行した『海音寺潮五郎未刊作品集(全四巻)』を手に入れました。

実はこの書籍、海音寺潮五郎記念館の最後の事業として発刊された非売品です。
全国の図書館及び関係者にのみ配られたものなのですが、先日、偶然に古書店で売られているのを発見し、すぐに購入しました。
値段は約○万円と結構高くつきましたが、それでも満足です。
海音寺文学を愛して止まない私にとって、この書籍は喉から手が出るほど、欲しくて欲しくてたまらなかったのです。
こんなに早く念願が叶うとは思いませんでした。

しかし、非売品で図書館と関係者だけに配られたものがこんなに早い段階で売りに出されているということは、つまりこの書籍をもらった関係者のどなたかがすぐに古書店に売ったということです。
ほんともったいないと言いますか、この本のありがたみが分かっていないと言いますか……。
ただ、そのお陰で私も手に入れることが出来たのですから、心中少し複雑です。
この本に限らず、非売品の書籍が古書店で売りに出されているケースはたくさんありますが、こんな風に簡単に売られてしまうのであれば、それを欲しいと思っている人たちに最初から売ってあげた方が何倍も価値があるし、良い気がしますよね。

ついでで書くのは何ですが、海音寺潮五郎記念館の財団法人解散は、本当に残念でした。
海音寺潮五郎記念館の解散により、海音寺文学を顕彰する組織は実質上無くなってしまいました。
海音寺潮五郎のような偉大な歴史作家に、資料館や記念館が一つも存在していないのは、本当に残念で仕方がありません。
海音寺さんの郷土・鹿児島には、「かごしま近代文学館」という施設があり、海音寺潮五郎に関する展示がありますが、あくまでもそれは鹿児島ゆかりの五人の作家の内の一人であるという扱いであり、当然、展示物も1コーナーに展示されているに過ぎません。
かごしま近代文学館を訪れた方は分かると思いますが、同じく鹿児島ゆかりの作家・向田邦子さんに対する扱いと比べれば、どちらに力が入っているか一目瞭然です。

海音寺潮五郎記念館の解散に伴い、遺品や資料そして著作権は、鹿児島県の自治体等に寄贈されたようですが、是非それを有効活用して頂き、海音寺文学の顕彰にもっと力を入れてもらいたいと切に願うばかりです。
先日、鹿児島で話題になりましたが、議員を海外研修に派遣するような、公共機関にありがちな無駄な出費にはしないでもらいたいですね。

200.葉室麟講演会「海音寺文学を語る」 返信  引用 
名前:mayako    日付:2012/9/7(金) 12:43
(財)海音寺潮五郎記念館の文化講演会のお知らせです。
平成24年1月「蜩(ひぐらし)ノ記」で 第146回直木賞を受賞した葉室麟氏の講演会です。文芸評論家 縄田一男氏の質問に答える形で行われます。どうぞ、いらしてください。

日 時 平成24年9月15日(土)
    午後1時30分   開場
    午後2時       開会
    午後4時       閉会
会 場 國學院大学渋谷キャンパス
    百年記念館4階 記念講堂
住 所 〒150-8840 東京都渋谷区東4-10-28
講 師 葉室  麟  氏
聞き手 縄田 一男 氏
演 題 「海音寺文学を語る」
参加費 無料
申込み 住所、氏名、人数、
    連絡先(TEL&FAX番号)を明記の上、
    往復はがき、FAXでお申込みください。
 (先着順にご連絡いたします)
宛 先 〒156-0052
    東京都世田谷区経堂2−12−9
      海音寺潮五郎記念館
FAX   03−3426−5145
詳しくはhttp://blog.goo.ne.jp/sahmayamama/e/1504bf213470a54474f41e1a913cf7ae
http://blog.goo.ne.jp/sahmayamama



201.Re: 葉室麟講演会「海音寺文学を語る」
名前:信楽    日付:2012/9/23(日) 10:54
久しぶりに覗いたら、時はすでに過ぎ去っていました。
なんということでしょう。

199.田原坂―小説集・西南戦争 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2011/11/1(火) 17:36
皆さん、こんにちは。

先月のことですが、文春文庫から海音寺さんの『田原坂―小説集・西南戦争』の新装版が出ました。
新装版とあるように、この本は以前既に刊行されていたものの復刊なのですが、その収録作品の中に、これまで未発表であった『戦袍日記』という作品が入っています。

最近、新装版の刊行ばかりが目立っていて、私自身は余り興味を持っていなかったのですが、『戦袍日記』が入っているのを知り、急遽購入することに決めました。
まだお読みになられていない方は是非どうぞ(^^)

198.肉声できく昭和の証言 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2011/5/27(金) 17:26
皆さん、こんにちは。
こちらの掲示板に書くのは久しぶりになってしまいました。

先日のことですが、図書館で『肉声できく昭和の証言』というカセットテープを借りてきました。
カセットテープというのは、今の時代からすれば随分古めかしいものと思われるでしょうが、実はこのテープ、海音寺潮五郎さんの肉声が収められている貴重なものなのです。
このテープの存在については以前から知ってはいたのですが、なかなか手に入れることが出来ず、あちこち探していたのですが、灯台下暗し、近所の図書館にあるのをつい先日知り、念願かなってようやく借りて聞くことが出来ました。

海音寺さんの話が収録されているのは、NHKカセットブック『肉声できく昭和の証言』の作家編7です。
テープのA面は、これも貴重で吉川英治さんのインタビューが収録されていますが、B面に海音寺潮五郎さんの「歴史を文学として見る、史実を飛躍する」というインタビューが収録されています。
久しぶりにワクワク・ドキドキしながら、海音寺さんの生の話を聞きましたが、やっぱりいいですね。
特に、このテープで印象深かった話は、

「政治家の伝記なり、あるいは革命家の伝記なりは、(人物だけではなく)時代を書いていくのが本当だ。ある一人の人物の周辺だけを巡って書いていて、これが伝記というのはおかしい。世間との接触のない個人はないし、ましてや政治家や革命家はない。そこを書いていかなければ本人は出てこないし、書く意義もない」

と、海音寺さんが語っていた言葉でした。
これはまさしく海音寺さんの絶筆となった大長編史伝『西郷隆盛』に当てはまる言葉と言えるでしょう。

『西郷隆盛』は、主人公である西郷自身が全く登場しないままに、話が延々と進んでいく箇所がたくさんあります。
特に、西郷が奄美大島に潜居していた時と沖永良部島に流されていた時は、西郷は中央政局とは切り離された立場にいましたので、話の中心にはほとんど登場してきません。
海音寺さんは『西郷隆盛』のあとがきの中でも書かれていますが、この『西郷隆盛』という史伝は西郷の伝記と言うよりも、「西郷隆盛と明治維新」として読んで頂ければと思う、といった風に書かれておられます。
これはまさしく先程紹介した海音寺さんの言葉と符合するものですね。
海音寺さんは、幕末・明治維新という「時代」そのものを描かなければ、真の西郷像は描くことが出来ないと考えられていたのです。

「伝記というものは人物だけを書いていてはダメだ。その時代背景を書かなければ、真の人物像は浮かび上がってこない」

『西郷隆盛』を読んでいると、そんな風に主張される海音寺さんの言葉が聞こえてくるような気がします。

このテープの他に、海音寺さんの肉声が収録されているものと言えば、同じNHKの『歴史と人間』というカセットテープもあります。
『歴史と人間』は、全十巻(二十話)のカセットテープで、私は以前古書店で購入しましたが、この中には「上杉謙信」と「西郷隆盛」の二話が海音寺さんの肉声で語られています。

今日紹介しました二つのカセットテープは、海音寺ファンにとっては、いずれも貴重なものですので、是非図書館等で探して聞いてみてください。

195.海音寺さんの対談 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2010/8/23(月) 13:40
皆さん、こんにちは。

先日、近所の古書店をぶらついて、何か面白そうな文庫本がないかと探していた時、海音寺さんの対談とエッセイが収録されている文庫本を見つけました。
まず、対談の方から紹介しますが、池島信平編『歴史よもやま話 日本篇・上』です。
以前この掲示板で、「海音寺さんが「天皇列伝」の構想を持っていた」という話を書いた際に池島さんのことを紹介しましたが、文藝春秋の第3代社長で名編集者としても名高かった人物です。
(海音寺さんとの対談が『文学よもやま話』という対談集に収められています)、

その池島さんが司会者となり、昭和36年からNHKのラジオ放送で「歴史よもやま話」というものが放送されていたようで、その内容を活字化したものが、本書『歴史よもやま話』です。
『歴史よもやま話』は、日本篇だけで上・下巻あるのですが(他に西洋篇、東洋篇というのもあるようです)、海音寺さんが登場するのは、上巻の「蒙古来る」という対談です。

海音寺さんが『蒙古来たる』という長編小説を書かれたことは周知の事実ですが、対談は司会者の池島さん、海音寺さん、そして東海大学教授の荒川秀俊さん、中央大学教授の鈴木俊さんの4人で行われたものです。(全て故人)

対談の冒頭で、元寇時に「神風は本当に二回吹いたのか?」について熱いやり取りがなされています。
荒川秀俊さんは、福岡管区気象台台長を務められた気象学者らしく、最初の文永の役において、台風が来る時期ではないし、これまで来た記録もないという主張をされています。
最新の学説を私は知らないので正確なことを書けませんが、確かに気象学的には台風は考えられないかもしれません。
ただ、昨今のゲリラ豪雨のようなこともありますから、完全に暴風雨が無かったとは言い切れないかもしれませんね。

ともあれ、久しぶりに海音寺さんの対談が読めて満足でした(^^)
ご興味のあられる方は図書館や古書店で探されてみてはいかがでしょうか。

194.新刊紹介(海音寺さんのエッセイ関係) 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2010/3/2(火) 13:12
皆さん、こんにちは。

昨日の朝、新聞を読んでいましたら、ある新刊紹介の広告欄の中に「海音寺潮五郎」という名前を発見しました。
(海音寺さんの名前には昔から敏感に反応するものですから・笑)

その新刊は、『文藝春秋にみる坂本龍馬と幕末維新』(文藝春秋編)というものだったのですが、広告を見ると、何やらこの本の中に海音寺さんのエッセイらしきものが書かれているようでしたので、早速昨日の夕方に書店に行って中身を調べてきました。

この新刊書は、いわゆる大河ドラマ「龍馬伝」の放映に関連して出されたものだと思いますが、中身を見ますと、ありました! 海音寺さんのエッセイが二本収録されていました。

「明治を創った巨人たち」
「英雄は明治で種切れ」

私はそのタイトルを見て即座にピンときましたが、今回収録された二本のエッセイは、昭和42年12月号と43年1月号の「文藝春秋」に、「お茶の間放談」として掲載された海音寺さんのエッセイだと思います。

私も海音寺さんのエッセイを読み過ぎたため、どこにどのエッセイが収録されているかの記憶が定かではないので申し訳ないのですが(^^;、これらのエッセイは文春文庫等、他の単行本では収録されていないような気がします。
ご興味のあられる方は、是非書店で内容をお確かめ下さいね。

189.にっぽん裏返史 返信  引用 
名前:日光山    日付:2010/1/31(日) 15:28
こんにちは。
家康公の時代の日光山です。
どうも御無沙汰しています。
「にっぽん裏返史」は尾崎秀樹氏の本で、文春文庫から出版されていいます。
その冒頭に、海音寺潮五郎先生と、尾崎秀樹氏と、奈良本辰也博士との対談が収められています。
海音寺先生は、歴史は解釈だと仰っていますね。
日本ではかって歴史の神解釈というのがはあったが、浅はかなものだと。
歴史家は直接史料(第一級史料)しか当たらず、通俗史料や三流史料はあたらないと批判していますね。
奈良本博士と尾崎氏が家康公を嫌いと言っているのが?ですが。
孝明天皇の死や島津斉彬の死についても、言及しています。
もし、ご存知でしたら、ご容赦ください。

http://f49.aaa.livedoor.jp/~ieyasu/



190.Re: にっぽん裏返史
名前:tsubu    日付:2010/2/2(火) 12:45
日光山さん、こんにちは。

お久しぶりですね〜。お元気でいらっしゃいますか?
『にっぽん裏返史』に収録されている鼎談は、確か『人物探訪日本の歴史』からの転載でしたね。(今、実物が手元にないので確認できないのですが、確かそうだったと思います)
私も以前偶然に書店で見つけまして、すぐに購入したことを覚えています。
鼎談のメンバーの一人である尾崎秀樹さんは、『海音寺潮五郎・人と文学』の著者でおられ、また他にも海音寺さんとの対談をなさっている方ですので、その内容は非常に興味深く、面白いものとなっています。

日光山さんのおっしゃるとおり、海音寺さんは「歴史は解釈」だと仰っておられ、他のエッセイなどにも同様のことを述べられています。
現代に遺されている史料だけで歴史を繋げていくことは不可能な話で、歴史はいわゆるブランク(空白)だらけの代物であり、それらのブランクを埋めていくのが、人間の知恵であり解釈であると海音寺さんはそう語っておられます。
私もそのスタンスは大いに共感できるものです。
私が海音寺さんの作品を好きなのは、そういった海音寺さんの歴史に向かう姿勢や態度が素晴らしいと感じているからに他なりません。
『にっぽん裏返史』は確か絶版になっているとは思いますが、未読の方がいらっしゃれば、是非ご覧になって頂きたいと思います。


191.Re: にっぽん裏返史
名前:日光山    日付:2010/2/3(水) 13:41
こんにちは。

>お久しぶりですね〜。お元気でいらっしゃいますか?

まぁ、なんとかやっております。

>『にっぽん裏返史』に収録されている鼎談は、確か『人物探訪日本の歴史』からの転載でしたね。(今、実物が手元にないので確認できないのですが、確かそうだったと思います)

やはり、ご存知でしたか?(汗。

>「歴史は解釈」

確かに、ただそれが恣意的に、好悪で解釈されると困ります。
司馬遼太郎のように。
幸い、海音寺潮五郎先生は違っていましたが。

>三成を酷評

と、ありましたが、私は一番三成に対する評価でしっくりきましたね。
最近の三成の持ち挙げようときたらすごいものがあります。
何故、三成方に外様大名ばかりついたのか、説明されているのは海音寺先生だけです。

追記

『文藝別冊 KAWADE夢ムック 司馬遼太郎の「戦国時代」』で、司馬遼太郎と海音寺先生の対談が載っています。
題して、「戦国時代は生きている」です。
そこで「あんまり抜け目がないんで、いやなんですよ。ポカッと抜けたところがない」と家康公を評しています(^^;。

http://f49.aaa.livedoor.jp/~ieyasu/


192.Re: にっぽん裏返史
名前:tsubu    日付:2010/2/4(木) 17:37
日光山さん、こんにちは。
お元気そうで何よりです。

先に紹介した『人物探訪日本の歴史』ですが、海音寺さんのエッセイがシリーズの中に何本か収められていまして、その中でもこの鼎談は白眉のものだと思います。
対談で思い出しましたが、徳川家康で言えば、山岡荘八氏と桑田忠親氏の対談本『歴史対談 徳川家康』というのがありましたね。
私は随分前に読みましたが、山岡さんの『徳川家康』を読んだことのある私にとっては、とても面白かった記憶があります。(今絶版なのが残念ですが……)
(桑田氏と言えば、海音寺さんとの対談本である『対談 戦国乱世』というものもあります)


197.Re: にっぽん裏返史
名前:近江守    日付:2010/11/14(日) 6:29
横から失礼。
海音寺氏は自分の好き嫌いを検証もせず筆にする癖があったのでは?
関ヶ原で三成に外様大名が多く与したのは彼が豊臣政権で渉外担当も担っており、世話になった大名からの信望が厚かったからではないでしょうか。
象徴的なのが島津家ですね。

尾張時代からの秀吉の身内に嫌われたのは何と言っても「自分たちを差し置いて寵愛を受けた」という一点に収束されるのでは。
因みに北政所は三成の決起に反対しなかったと見ていいようです。

豪放磊落で勇猛ではあるけれど戦局全体を見ることが出来ない前線の武将と後方にあって全体の戦局に目配りする必要のあった吏僚とがものの見方を違えるのはよくあること。問題は武将たちが後方兵站の意義を理解せずその担当者たる三成や小西行長らを目の敵にしたこと。
三成ら吏僚の努力がなければ朝鮮出征組は帰国すら叶わなかったかも知れないのに。

三成を扱き下ろす言説は武将たちの逆恨みに依拠してるとしか思えませんね。

188.明けましておめでとうございます 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2010/1/7(木) 17:55
皆様

明けまして、おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

私自身が体調を崩し、書き込みがご無沙汰になってしまいましたが、今年はもっと海音寺潮五郎先生のことについて書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

187.執念谷の物語 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2009/6/11(木) 13:2
皆さん、こんにちは(^^)

タイトルにも書きましたが、海音寺さんの『執念谷の物語』が復刻されて、新人物文庫として今月から発刊されているようです。
私も今日初めて知って、書店に注文しました。
本の内容は他の関連書籍で全て読んだことがあるのですが(^^;、海音寺さんの作品と聞くと、すぐに注文してしまう自分がいます(^^;
この調子で『明治太平記』や『海と風と虹と』とかも復刊してもらえないですかね〜。

http://www.page.sannet.ne.jp/ytsubu/

182.海音寺さんと大岡さんの論争 返信  引用 
名前:tsubu    日付:2009/5/18(月) 22:0
皆さん、こんばんは。

海音寺潮五郎さんと評論家の大岡昇平さんが、雑誌『群像』誌上で論争を行ったことは、海音寺ファンの間では知っておられる方が多いと思うのですが、先週末図書館に調べものに行った際、その論争記事を閲覧し、初めて読む機会を得ました。

大岡昇平さんは、いわゆる論争家で(ふっかけ家とも言えますが^^;)、過去に作家の井上靖さんとも論争したことがあるそうですが、大岡さんは海音寺さんの小説『二本の銀杏』や『平将門』、『悪人列伝』といった史伝に関して厳しく批判しました。
そのため、『群像』誌上で両者の論争となったのですが、これがなかなか面白かったです。
(面白かったと書くと、お二方に対し失礼かもしれませんが……)

少しだけ私の感想を書きますと、『二本の銀杏』に関して言えば、これは完全に大岡さんの読み込みの浅さが目立っていると思います。
大岡さんは『二本の銀杏』のことを不倫をテーマにした、非常に浅薄な大衆向けの小説という風に判断を下していますが、それはちょっと違うのではないでしょうか。

また、大岡さんは海音寺さんが史伝の中で、「ぼくはこう見る」や「ぼくはこう考える」という表現を使用しているのは、海音寺さんの慢心からくる一つのエゴだという風に批判されています。
つまり、「俺はこんなに知っているんだぞ。スゴイだろ」というような心が海音寺さんの文面から見え隠れしているという風に解釈しているのです。
これはどうでしょうか?
私的にはどうも大岡さんが言いがかりをつけているだけのようにも感じました。
海音寺さんの史伝文学は、その作品の中に海音寺さんの顔が見えることもその魅力の中の一つだと私的には思うんですけどね。

この論争は『群像』昭和37年8月号に掲載されてありますので、ご興味のある方は図書館等で閲覧されてみてはいかがでしょうか。

※海音寺さんの著作『さむらいの本懐』(文春文庫)所収の「作家と歴史観」というエッセイに海音寺さんがこの論争についてほんの少しだけ触れています。



183.Re: 海音寺さんと大岡さんの論争
名前:モモタ    日付:2009/5/19(火) 21:43
こんばんは。tsubuさん、貴重な情報ありがとうございます。

大岡氏との件は私も興味がありながらも、いつか調べようと頭の片隅に置いたままで果たせずにいました。
ご教示いただいた『群像』昭和37年8月号も読んでみたいですが、tsubuさんの書き込みでおおよその内容は想像できた気がします。

海音寺潮五郎さんはご自身の作品の事を様々な場面で語られているのですが、大岡氏はそれをご存じなかったのかもしれませんね。

まず『二本の銀杏』ですが、これを単に不倫がテーマと捉えるようでは確かに理解が浅いですね。海音寺潮五郎さんは、幕末から昭和初期までの世相を作品を通じて表現したいとの意図を持ってこの作品を書いたと述べています。
いわゆる不倫にあたる「夜這い」の習慣も、当時の薩摩では普通にあったことだそうですので、これを描かない方が不自然になってしまいますからね。

次に、史伝に出てくる「ぼくはこう考える」ですが、これは純粋に海音寺潮五郎さんがご自身の歴史解釈を示すために使用している表現です。海音寺潮五郎さんが書かれているには、歴史上の事件やその関係者の行動の動機などについては明確な証拠が残っていることの方が少なく、そうでない事柄については解釈でいくよりほかないとのことです。
そこで海音寺潮五郎さんは独自の歴史解釈を提示することで、それを世に問うているのです。もし、自分の解釈よりも合理的で説得力の強い解釈が提示されれば、それに従うこともあると海音寺さんは述べていますので、そうした意見が出てくることを期待している面もあるのだと思います。

想像だけで勝手に書いてしまいましたが、『群像』を読むのが一層楽しみになりました。


184.Re: 海音寺さんと大岡さんの論争
名前:tsubu    日付:2009/5/20(水) 17:26
モモタさん、こんにちは。

私もモモタさんと同様に、この論争については頭の片隅にあったのですが、なかなか調べる機会がありませんでした。
先日、久しぶりに図書館で調べものをする機会があったので、ふとそのことを思い出し、ようやく念願の記事を読むことが出来たというわけです。

お二方の論争ですが、かなりヒートアップされていて、お互いに罵りに近い言葉で応酬されています。
特に、海音寺さんとしては、身に覚えのない言いがかりをつけられたという不快の念をかなり持っておられたことが文面から読み取れるほどです。

『二本の銀杏』については、大岡さんの読み込みの浅さが根本的な原因だと感じられますが、元々大岡さんはこの手の話が好きではないのでしょうね。
おそらく初めから嫌悪感をもって読まれているから、あんな酷評になってるのだと思います。
また、大岡さんは『二本の銀杏』の中に出てくる武家屋敷の構造についても批判されているのですが(大岡さん曰く、間取り的におかしいと言われてます)、それに対して海音寺さんが、北郷家の間取りを自筆で図にしておられます。
これは『二本の銀杏』を読んだことのあるファンにとっては、とても嬉しい貴重なものだと思います。
是非、モモタさんにもご覧になって頂きたいです。

海音寺さんの史伝に出てくる「ぼくはこう考える」については、まさしくモモタさんのおっしゃられるとおりだと僕も思います。
海音寺さん自身も、この論争の中で同じような観点から反論しておられます。
海音寺さんは、従来の定説や解釈、そして自らが調べ上げた膨大な史料、これらをよくよく検討した結果、ある一つの結論に達したことについて、「(私見ながら)ぼくはこう考える」と書いているのであって、大岡さんの言うような意図はさらさら無いと思うのですが、大岡さんはどうもこの表現が鼻について仕方がないみたいですね(苦笑)。
読む人によって、こうも解釈が違うのかと私自身も少し考えさせられました。

http://www.page.sannet.ne.jp/ytsubu/


185.Re: 海音寺さんと大岡さんの論争
名前:モモタ    日付:2009/5/21(木) 19:32
tsubuさん、こんばんは。

今回書き込んでいただいた内容で、つながりました!
『武将列伝』の解説を司馬遼太郎さんが書かれていますが、そこに登場する逸話がこの件だったのですね。そうだろうとは予想していましたが、これではっきりと裏がとれたと思います。

tsubuさんは当然ご存じと思いますが、『武将列伝』の新装版では「江戸篇」、旧版では第6巻に司馬遼太郎さんの手による解説が書かれていますが、大岡氏との一件に関する部分を抜粋しますと、

--- ここから

 先年、文壇の論争家が、氏の『二本の銀杏』だったかの中に出てくる薩摩郷士の暮らしをみて、家屋としてここに書かれているような郷士屋敷があるはずがない、と毒づいたことがある。典型的な薩摩郷士の屋敷の中でうまれた氏に対して仕掛けるにはどうも愚かしすぎるリアリズム論争だと思ったし、ここであらためてそれを思いだすのも物憂いほどである。薩摩では、知覧でも枕崎でも加治木でも、いまなお江戸時代の郷士屋敷でくらしている人が、いくらでもいるのである。

--- ここまで

とあります。
「文壇の論争家」も形無しに切り捨てられてしまっていますね。司馬さんから海音寺さんへの、さりげない援護射撃ととらえてもいいかもしれませんね。

重ね重ね貴重な情報ありがとうございました。出来るだけ早いうちに『群像』を読んでみたいと思います。


186.Re: 海音寺さんと大岡さんの論争
名前:tsubu    日付:2009/5/28(木) 17:45
モモタさん、こんにちは。

モモタさんの書き込みを拝見して、はたと気づきました。
そうでしたね、『武将列伝』の司馬さんの解説の中にそういった一文がありましたね。
私、完全に忘れてしまっておりました(^^;
司馬さんがお書きになられた通り、薩摩の郷士屋敷の構造について、鹿児島出身の海音寺さんにとやかく講釈をたれたのは、余りにも愚かしい行為だったと思います。

私も日本全国各地の武家屋敷をこの目で見てきましたが、薩摩の武家屋敷は少し特殊です。
薩摩藩は人口における武士人口比率がとても高かったため、そのほとんどが半農半士といった者が多く(特に郷士連中は)、いわゆる他藩で見られる武家屋敷とは構造的に異なっています。
庭を畑にして芋や野菜を植えたり、鶏を飼っていたりと、他藩の武士が決してしないような生活様式の武士が多かったので、建物も農家の屋敷に少し毛が生えたくらいのものが多かったのです。
そういったことを知らずに、大岡さんは噛みついたので、海音寺さんもかなり怒られたのでしょう。
『二本の銀杏』と舞台とされる海音寺さんの故郷の大口には実際の郷士屋敷がいくつか今でも残っていますね。
例えば、北郷家のモデルとなった有村家は、現在も茅葺屋根の郷士屋敷が現存しています。
ただ、内部は非公開みたいで、私はいつも大口に行った時に、外から羨ましそうに外観だけを眺めてました(笑)。
いつか実際に内部を見てみたいですね。

http://www.page.sannet.ne.jp/ytsubu/


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