小山さんのコラムを読んで、私も勝手な思いこみに付いて感じる事があります。有害駆除を通じて行政の人たちや、「自称、他称」の動物学者等と会うのですが、殆どの人は常識論に影響されて間違った思いこみをしています。只一人、昔から研究している学校の先生をのぞいて。小山さんの言うとおり、殆どの人は自分が感じた事をそのまま野生動物に当てはめています。私などは別に生態研究を専門にやっているわけではありませんが、40年の経験でたいていの事は解るつもりです。しかし世間では只のハンターの言う事より「学識経験者」の意見が通ってしまいます。例え其れがとんでもなく間違っていても。ほんとに歯がゆいばかりです。例として18年の熊騒動の時、「熊が平野部にまで現れるのは中山間地が廃村になって山が荒れたからだ」という理論が横行しました。だから境界辺りの山を草刈りなどして見通しを良くしよう。と言う事で今でもたまに草刈りやら荒れた竹林の伐採などをボランティアがや っています。私に言わせれば全くお笑いです。野生の熊が冬眠前に極端な食糧不足に陥れば、見通しが良かろうが悪かろうが関係なく人里の柿を狙って山を下りてきます。また見通しが良くなって危険だと思えば日が落ちてから行動します。なにしろ命がかかっていますから多少の危険を冒しても死にものぐるいです。駆除した熊は殆ど例外なくやせていますし腹の中は空っぽです。かわいそうな物ですよ、ほんとに。しかし多数の人間に現に害を与えれば仕方がありません。また私たちは勝手に駆除をやるわけではなく、行政に委託されているだけですから。このことをそういう理論のある「自称学者」に言った所、思った通り全く認めません。終いには負け惜しみなのか「そういう理論の方もおられます」。こうですよ小山さん。また、巷で非常に効果があると言われている例の熊よけスプレーですが、私に言わせればあんな物は何の役にも立ちませ ん。いきなり襲ってきたら取り出す暇がありませんし、突進してくる奴には噴射しても効果は望めません。それよりも熊が必ずしも風下から襲ってくるとは限りません。7〜8b飛ぶらしいのですが、あんな物を風上に向けて噴射したら其れこそ偉い事になります。熊には影響無いわ、自分は咳き込んで息が出来ないわ、目が見えないわ、で行動力が奪われてしまい、熊にやられ放題です。2〜3度経験した事があるのですが、10bは離れた所でほんの少し香りを嗅いだだけで、ひどく咳き込んで思わず座り込んでしまいました。マスク代わりに口に巻いていたタオルは1週間たっても嗅ぐと咳き込むほどです。危険ですよ〜あれは。銃より余程危ないと思います。この間新聞に出てたのですが、あれを部屋の中で試しに散いたバカが居ます。結果は想像に難くありません。何人か居たらしいのですがおそらく病院送りになったと思います。みなさん、試し撃ちは人の居ない戸外で風下に向かってやりましょう。間違っても部屋の中でやらないように。また釣りや登山に携行する人はお守り程度に思った方が良いと思いますよ。
|
|