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こころに残る言葉

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783.こころに残る言葉  
名前:K,Y    日付:6月5日(月) 4時33分
健康



自分の健康管理ができない者が、

成功と名声を望むことは愚かなことである。

人生の勝利者になりたいと望むならば、

常に明日を考えて今日の行動を選択すべきである。



人生の勝負を決める最も重要な要素は健康である。

健康でなければ、熱意と誠意を込めて仕事に取り組むことも、

意欲的な考えを実践に移すことも、

ここ一番の勝負どころでがんばり抜くこともできないからである。

さらに心の健康と良識を保ちうるのも、身体が健康であればこそなのだ。



プロの名選手は夜遊びをしない。

寿命の長い選手は無茶な生活をしない。

自分の健康管理ができなくて、名声を手に入れることは不可能というもの。



健康の第一は、腹八分目でバランスのよい食事。

第二に、身体を動かし汗を流すこと。

第三に、安眠。虚心のうちに床につく習慣。

第四は、酒、タバコ類の節制である。




782.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月31日(水) 2時9分
「人柄」

思いやりの心、温かい心を持てば
人が集まり知恵が集まり、自ずと成功の道が開けてくる
不誠実、不真面目、横柄な態度でありながら
自分を偉そうに見せる人を周囲は決して認めない。

人柄という、あまりにも素朴なことが大事である
温かい心、思いやりの心を持っている人間
感謝の心を持てば、自ずと、周囲の人たちへの思いやりの心が湧いてくる。

心配りができる、温かい心を持つ、そういう人柄の人間でなければならない
誠実な人柄であって、物事をまじめに考える、一生懸命考える
そして実行する人間
他人にはとやかく言うけれど、自分は何もしない人
いいことを言うけれど、自分は実行しない人。

人前では真面目にやるけれど、陰では手を抜く人
そういうことでは誠実とはいえない
誠実でもなく、公私のけじめもつけず
それでいていかに自分を偉そうに見せるかということに腐心する人間
このような人柄の人を周囲の人は認めることはない。

素直な心を持ち、思いやりにあふれ、温かい心を持つ
そういう人柄の温かい人間に人が集まり知恵が集まり
自ずと成功の道が開けると私は思う。



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  松下幸之助「一日一話」



   
     5月31日


  「ゼ口以上の人間に」



人間の生活はすべてのことが自分ひとりではできない。着物にしても食べものにしても、他の人の労作によってできたものだ。そのかわり自分もなんらかの労作を他人に与えて生活が成り立っている。つまり労作の交換である。この労作を交換しない、もらうばかりで与えるものがないというのでは役に立たない。これはマイナスである。プラスとマイナスがゼロ以上でなければ役に立つ人間とは言えない。

たとえば反物を三反もらったら、それを四反にして提供する人になるということだ。精神面でもこれは同じである。人に対してより高い考え方を与える。これが人と生まれて社会に役立つ人間の姿であろう。

781.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月15日(月) 4時57分
 「未来予測」

現在の延長線から未来を予測することは不可能である
未来を予測し、その結果から現在を見直す
そこで再び未来を考える
そういう繰り返しの作業によって
より正確に未来を予測できるのである。

ビジネスの成功を願うものにとって
未来を先取りする発想と洞察力を備えることは、きわめて重要なことである
先見・予測のない計画や決断ほどビジネスにとって有害なものはない
このことは個人たると組織たるとを問わない。

個人は個人なりに、組織は組織なりに、未来を見つめ、先取りする能力を持ち
ビジネスの展開の計画を練り、判断・決断をしていかなければならない。

とはいっても、未来は見えにくい。問題は現在の理解の仕方にある
過去から現在の流れの上に立って現在を理解しようとする限り
いくら現在を理解し考えをめぐらしてみても
三年先、五年先、十年先の姿は見えにくい。

未来を予測するための現在の理解ということになれば
未来の側に自分や組織をおいてみて
さまざまな計算とイマジネーションによってその姿を描き
それをもとに現在の自分や組織の姿形を観察、検討、評価しなおす
というのでなければならない。

そうして新しい目で十分に理解した現在から未来に描いた自分や組織の
姿形を見直し、適切さを欠くところを修正していく
一度だけではなく、継続的にこの未来の姿形から現在を理解し
現在の理解から未来の姿形を捉えなおし
修正する作業を繰り返すことである。






780.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月12日(金) 3時49分
 「情報収集」

どこにあるのか、どうして集めるか
そしてさまざまな小さな情報をいかに組み合わせ
価値あるものにするか
この三つが情報収集の要素といえる
今日、情報は、ヒト、モノ、カネに次ぐ第4の経営資源として
ますますその重要度を増しつつある。

情報を制するものがビジネスを制するとまで言われる
情報化が加速度的に進み、種々雑多に氾濫する情報の真っ只中におかれている。
いかに広範囲にわたって多角的に「少しずつ散らばっている」
それゆえに真に必要な情報を迅速に手にするかが大切な作業になる
自分の仕事に欠かせない情報がどこのどのように散在しているかをつかみ
ポイントを押えた動きをすることだ。

それには、この用法ならこの媒体からわかる
この情報源に当たればよいというように
散らばり方と収集法を心得ておかなければならない。

次に、いかにその情報を一点に集中させ、意味を帯びさせるかという
情報の整理・活用の問題になる。
そのためには、幅広く少しずつ収集した一般的な雑多な情報を
インフォーメーション(通報)とし
一方、活用目的に応じて選りすぐり自分に固有な局面や問題に適用できる
極めて活用度・重要度・緊急度の高い情報を
インテリジェンス(真の情報)として区別し
インフォメーションからインテリジェンスを
的確に選び出すことに努めることである。






779.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月10日(水) 3時16分
「種まき」

果実を手に入れたいのなら、種をまかなければならない
成果を得たいと望むのなら
日々最善の努力を払わなければならない
何の努力もせずに、よい果実だけ
よい成果だけ手に入れることはできない。

「種をまかなければ、実はならない」。当たり前のことである
しかし、その当たり前のことが人はできない
ことに毎日その努力を続けるとなると
まさに言うは易く行うは難しである。

日ごろを大事にせず、種をまきもせず
さあというときに果実は俺のものにしたいと考えるのは
あまりにも身勝手すぎはしないだろうか
真剣な日々の鍛錬、努力はどれだけしたのだろうか
次の次の次のために、打つべき手を打っていく
種をまいていく。

その種を丁寧に、気配り、心配りしながら育てていく
その結果収穫の秋となる
ああ、よかった、あんなに苦労したけれど
あの時まいた種、あの時苦労したその結果で
こんなにすばらしい成果を手に入れることができた、ということになる。

実だけをほしがってはいけない
よい結果だけを得たいと思ってはいけない
まず種をまく。その種をまく努力を怠ってはならない
しかも「いい種」をまき続けることである。



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  松下幸之助「一日一話」




   5月10日

  「熱意あれば」

人の上に立つ指導者、管理者としての要諦というものは、いろいろ考えられるけれども、その中でも最も大事なものの一つは、熱意ではないかと思う。非常に知恵、才覚において人にすぐれた首脳者であっても、この会社を経営しようということに熱意がなければ、その下にいる人も、「この人の下で大いに働こう」という気分になりにくいのではないだろうか。そうなっては、せっかくの知恵、才覚もなきに等しいものになってしまう。みずからは他に何も持っていなくても、熱意さえ保持していれば、知恵ある人は知恵を、力ある人は力を、才覚ある人は才覚を出して、それぞれに協力してくれるだろう。







778.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月5日(金) 3時52分
「サービス」

サービスは義務ではない
心から相手に喜んでもらい
その相手の喜びに喜びを感じる自然の姿こそ
真のサービスといえるのである。

サービスを伴わない商売は、もはや商売とはいえない
買っていただいた製品が故障したら何をさておいても飛んでいく
あるいはお客様の家の前をたまたま通りかかったら

「先日お買い求めいただいた商品の具合はいかがですか」と声をかける
こういうサービスが大事である。
一見すると誰にでもできそうなサービスだが
しかし、これができない人が多い。

その理由は、サービスを義務だと思っているからである
仕事だからと仕方なしにやっているとすれば、これほど疲れることはない
サービスというのは本来、相手を喜ばせるためのものである
しかし同時にこちらにも喜びが生まれてこなければいけない
相手が喜べばこちらも人間の自然な情として嬉しくなる。

この喜び喜ばれる中にこそ真のサービスがある
「この間お届けした商品はいかがですか」と問うた時
「とても助かっています。いい品物をありがとう」とお客様が答えてくれる
この言葉に無上の喜びを感じたとき
初めて真のサービスができたといえるだろう。




777.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月3日(水) 3時30分
「困難に直面したとき」

たいていの人は困難に直面すると
何とか困難を克服しようと知恵を働かせ、努力するものである
その努力がその人を成長させる。

ちょうど暴風雨にさらされるたびに
樹木が大きく強くなるように
人間の心は不思議なものである
順境が続くとどうしても油断し、心が緩む
そのことはわかっているのだけれども
やはり順境に慣れてしまいがちなのが人間の常であろう。

しかし、現実に人間は、困難に直面すると
何とか困難を克服しようと懸命に知恵を働かせ、努力をするようになる
木が、時には暴風雨にさらされながら
年輪を重ね大木になっていくように
そこに人間としての成長も生まれてくる。

万事順調に行っているときより
困難に直面したときのほうが人は成長することが多いと考えられる
そこで、自らを高めるために平時においても
あえて困難な状態を作り出し
自分を鍛えることがあってもいいのではないだろうか。

人は、毎日同じようなことを繰り返し行わなければならないこともある
そのとき、つまらないと思って過ごす人と
そうではなく、これも一つの体験だと受け止め
日々新たな思いで当たる人とでは
そこに大きな差が生まれるのではないだろうか
後者には必ず新しい発見があるはずである。




776.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月2日(火) 3時38分
「本物の失敗」

失敗しない人はいない
しかし、常に成功を確信して、事に取り組みたい
取り組めば、そこに挑戦意欲が湧き、忍耐が生まれ
成功につながる。

たとえ失敗しても、学ぶことは多く
筋金入りの成功者となるだろう
人生に失敗はついてまわる
失敗なしに人生を送ることは不可能だ。仕事も人生も失敗の連続である。

しかし、失敗から逃げれば負け犬になる
失敗にめげず、ぶつかるのが大事なのだ
かといって、最初から失敗を予想して仕事に取り組むのは間違っている
失敗を前提にすることと、失敗にめげずぶつかることは似て非なることである。

全力投球と粘り強い姿勢は後者からしか生まれない
また、準備に万全を期する配慮も、確信を抱いて取りかかる気迫も
前者の心構えからは生じないのである
失敗を予想して弱腰で始めた仕事に敗れても
受ける打撃が少ない分、学び取れる教訓もたいしたことはない。

失敗の原因を真剣に突き詰めて考え、分析し
次の計画に生かす気にならないまま終わりがちだ
これに反し、成功を確信し、挑戦意欲を燃やして取り掛かる場合はどうか
人が見れば失敗と思える状況になっても、当人は踏ん張り、耐え続け
なかなか断念しない。

こうした自己の持てるもののすべてを賭けて挑戦し
自己を燃焼し尽して敗れた失敗は、打撃も苦しみも大きい
そうした失敗こそ、教えられることも大きく多い
こうした「本物の失敗」を乗り越えた者が
筋金入りの気概を身に着けていくのである。

775.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:5月1日(月) 6時18分
「明るい笑い」

笑いは人間の活力の源になるだけでなく
心のゆとり、心の余裕を生み出し
正しい判断を可能にする
明るい笑いは貴重な心の活性剤である。

笑いは、人を楽しくさせ、喜ばせるだけではなく
自分自身が楽しくなり、心が引き立てられ
その人自信の活力源となるものである
プレッシャーやストレスを吹き飛ばし、活力を取り戻すのに
笑いほど即効性を発揮するものはない。

お互いに話をしながら、お互いにユーモアを忘れないでいたい
厳しい話、辛い内容のときほど、笑顔と笑いをその話、内容にまぶしたい
「談笑のうちに」という言葉があるが
事を荒々しく談じ合うより、笑顔で話しながら決断し
為すべきことを為していったほうがいいということだろう。

いや、むしろそういう笑いの中から余裕が生まれ
より正しい判断、より正確な決定が可能なのではないだろうか
現代の厳しい競争社会、管理社会にあって
明るい笑いは貴重な心の薬であり
生き抜いていくための「精神的な道具」でもある。

一日に一度は心の底から人と笑い合うことだ
大いに楽しく愉快な気持ちになることだ



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  松下幸之助「一日一話」




5月1日

  「調和する労使」

労使の関係は、常に“対立しつつ調和”するという姿が望ましいと思います。つまり、一方でお互いに言うべきは言い、主張すべきは主張するというように対立するわけです。しかし、同時にそのように対立しつつも、単にそれに終始するのではなく、一方では、受け入れるべきは受け入れる。そして常に調和をめざしていくということです。このように、調和を前提として対立し、対立を前提として調和してゆくという考えを基本に持つことがまず肝要だと思います。

そういう態度からは必ず、よりよきもの、より進歩した姿というものが生まれてくるにちがいありません。

774.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月30日(日) 4時3分
「意思の伝達」

自分の意思を伝えるとき
燃える思いで訴える、繰り返し訴える、なぜ訴えるかを訴える
この三つが大切である。

とりわけ「なぜ」を説明し、訴えることは
価値観多様化の今日、極めて重要なことである
溢れるばかりの思い、祈りにも似た熱情が込められた
内容でなければ相手には伝わらない。

そして、燃えるような思いで訴えなければ伝わらない
これは本当に重要なことだから
なんとしても伝えるのだという思いが心底にないといけない
思いつきで考えたこと、ちょっと考えていいと思ったこと
人に聞いて感心したこと、そんな程度では、相手に理解を得ることは難しい。

考えに考え抜いて、それが自分のものになって、かつ「なぜ」を付け加える
この「なぜ」を説明するということは
今のような価値観多様化の時代においては特に重要なことであろう
そして、なぜを説明するためには、自分の頭で十分に考えることが必要である。
自分で考え抜きもせずに、ただ単に大声で訴えても
相手は迷惑するだけのことである。

燃える思いで訴える
繰り返し訴える
なぜ訴えるのかを訴える。
この三つがなければ、自分の思いが伝わらない。

なかなか自分の真意がわかってもらえないと感じるなら
自分がこのような十分な努力をしているかどうかを
一度振り返ってみてはいかがだろうか。



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  松下幸之助「一日一話」



   4月30日

「困難から力が生まれる」

人間というものは恵まれた順境が続けば、どうしても知らず識らずのうちにそれに馴れて、安易になりやすい。昔から“治に居て乱を忘れず”ということが言われ、それはきわめて大切な心構えであるけれども、そういうことがほんとうに百%できる人はおそらくいない。やはりどんな立派な人でも無事泰平な状態が続けば、つい安易になる。安心感が生じ、進歩がとまってしまう。

 それが、困難に出会い、逆境に陥ると、そこで目覚める。気持を引き締めて事に当たる。そこから、順調なときに出なかったような知恵が湧き、考えつかなかったことを考えつく。画期的な進歩、革新もはじめて生まれてくる。



773.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月18日(火) 5時3分
  「お金のけじめ」

お金にけじめをつけられるかどうかで人生が決まる
わずかな借金でも一線を越えると
雪だるま式に膨れ上がり、途方もない額になる
そして破滅の道へ進むだろう
それだけに絶対に渡ってはいけない橋がることを
知っておきたい。

お金のけじめをつけられずに一生を棒に振る
愚かしいが、よくある話である
人はたいてい金銭への欲望が大きい
それだけに、細心の上にも細心に、常に意識して
周囲から一点の疑いも持たれないような
自制ある行動をとっておかなければならない。

というのも、お金の一線を越えてしまう、あるいはけじめを破ってしまうのは
実はほんの小さなことから始まるのである
このけじめを見誤ると、やがては犯罪までにも発展していってしまう。
借金にしても同じである
何億もの負債を抱え自己破産をした人間の記事を良く見かけるが
彼らとて初めから何億もの金を借りたわけではない。

最初は10万、20万くらいのことに過ぎない
それが徐々に膨れ上がり、やがては莫大な金額になってしまう
最初の10万さえ借りなければ、最初の一線さえ越えなければ
莫大な借金を抱えずにすむのである
だからこそ、この一線、このけじめが大切なのだ
人生には絶対に渡ってはならない橋があることを
知っておかなければならない
その橋を渡る恐ろしさを、よくよく骨身にしみこませておいたほうがいい。



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  松下幸之助「一日一話」



    4月18日

  「寝食を忘れて」


よく「寝食を忘れて打ち込む」と言いますが、自転車用のランプを造ったときの私は、まさにそんな状態だったように思います。しかし、つらいとか苦しいといったことは少しも感じませんでした。それはやはり私が、それまでの自分の体験なり世の人びとの姿から、このままでは不便だ、何とかより便利なものを造り出したいという強い願いを持ち、と同時に私が、そのような仕事が非常に好きだったからだと思います。「必要は発明の母」という言葉がありますが、新しい物を生み出すためには、その必要性を強く感じ、その実現のために一生懸命打ち込むことが大切だと、そのとき、しみじみと感じました。

772.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月17日(月) 5時30分
 「本質を見る」

肩書き、外観で他人を判断するのは愚かなことである
人は、個々に異なった才能を持った存在であることを
知らなければならない
それぞれの文化もそれぞれに異なった固有のものであることを
しっかりと理解しておきたい。

肩書きのようなラベルはあくまでも表面的なものであり
その人間の価値とはなんら関係はない
人を見ていく場合、レッテルを貼らずに見ていくことが大切だ
その人の本質的な部分を見つめていく
人間の本質をみつめていれば、人間は本質的に同じであり
平等であることが自ずとわかってくる。

異質であるけれども個々に優れた能力を持っている
そう捕らえる時に、その人に対する限りない愛情が生まれる
たとえば、この人は何々家の息子だとか
大金持ちの娘だとか、政治家の子どもだとか
それだけのことで、特別な見方をすることはないのである。

文化というものを考えてみても、同じことが言える
スプーンや箸で食事をするから優れているとか
手で食べるのは汚らしいからとか、そういうことは言えない
日本人はお茶碗を手に持って姿勢を正して食事をする。

韓国では茶碗をテーブルの上に置いたまま、顔を近づけて食べる
韓国でお茶碗を手に持つと、がっついていると思われるらしい
これは単なる文化、習慣の違いだけであって
どちらの国の風習が良いとか悪いとかの問題ではないのである。



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  松下幸之助「一日一話」



     4月17日

  「人をひきつける魅力を持つ」

指導者にとって、きわめて望ましいことは、人をひきつける魅力を持つということだと思う。指導者に「この人のためには……」と感じさせるような魅力があれば、期せずして人が集まり、またその下で懸命に働くということにもなろう。

 もっともそうは言っても、そうした魅力的な人柄というものはある程度先天的な面もあって、だれもが身につけることはむずかしいかもしれない。しかし、人情の機微に通じるとか、人を大事にするとかいったことも、努力次第で一つの魅力ともなろう。いずれにしても指導者は“ひきつける魅力”の大切さを知り、そういうものを養い高めていくことが望ましいと思う。

771.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月16日(日) 5時59分
  「明るい笑い」

笑いは人間の活力の源になるだけでなく
心のゆとり、心の余裕を生み出し
正しい判断を可能にする
明るい笑いは貴重な心の活性剤である。

笑いは、人を楽しくさせ、喜ばせるだけではなく
自分自身が楽しくなり、心が引き立てられ
その人自信の活力源となるものである
プレッシャーやストレスを吹き飛ばし、活力を取り戻すのに
笑いほど即効性を発揮するものはない。

お互いに話をしながら、お互いにユーモアを忘れないでいたい
厳しい話、辛い内容のときほど、笑顔と笑いをその話、内容にまぶしたい
「談笑のうちに」という言葉があるが
事を荒々しく談じ合うより、笑顔で話しながら決断し
為すべきことを為していったほうがいいということだろう
いや、むしろそういう笑いの中から余裕が生まれ
より正しい判断、より正確な決定が可能なのではないだろうか。

現代の厳しい競争社会、管理社会にあって
明るい笑いは貴重な心の薬であり
生き抜いていくための「精神的な道具」でもある
一日に一度は心の底から人と笑い合うことだ
大いに楽しく愉快な気持ちになることだ。




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  松下幸之助「一日一話」



     4月16日

 「文明の利器は人類の共有財産」

私は、人類の生み出したさまざまな利器は、それが誰によって発明され、どこの国で開発されたものであっても、原則としては人類全体で分け持つべきであり、正しく生かし合うべきだと考えている。つまりそれらは人類の共有財産なのであって、その価値を国境を越え、人種を越え、あるいは時代を越えて分かち合おうと願うのは、これは人間として当然持つべき心情であり、社会的態度だと思う。

衆知を生かし合い、協力して共同生活を高めていくところに、人間本来のすぐれた特性がある。そのことをお互いに自覚実践することなくして、自他ともの繁栄、平和、幸福は求められないであろう。

770.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月13日(木) 6時17分
 「困難に直面したとき」

たいていの人は困難に直面すると
何とか困難を克服しようと知恵を働かせ、努力するものである
その努力がその人を成長させる
ちょうど暴風雨にさらされるたびに
樹木が大きく強くなるように。

人間の心は不思議なものである
順境が続くとどうしても油断し、心が緩む
そのことはわかっているのだけれども
やはり順境に慣れてしまいがちなのが人間の常であろう。

しかし、現実に人間は、困難に直面すると
何とか困難を克服しようと懸命に知恵を働かせ、努力をするようになる
木が、時には暴風雨にさらされながら
年輪を重ね大木になっていくように
そこに人間としての成長も生まれてくる。

万事順調に行っているときより
困難に直面したときのほうが人は成長することが多いと考えられる
そこで、自らを高めるために平時においても
あえて困難な状態を作り出し
自分を鍛えることがあってもいいのではないだろうか

人は、毎日同じようなことを繰り返し行わなければならないこともある
そのとき、つまらないと思って過ごす人と
そうではなく、これも一つの体験だと受け止め
日々新たな思いで当たる人とでは
そこに大きな差が生まれるのではないだろうか
後者には必ず新しい発見があるはずである。


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  松下幸之助「一日一話」



     4月13日

  「運命を生かすために」

サラリーマンの人びとが、それぞれの会社に入られた動機には、いろいろあると思う。中には何となく入社したという人もあるかもしれない。しかしいったん就職し、その会社の一員となったならば、これは“ただ何となく”ではすまされない。入社したことが、いわば運命であり縁であるとしても、今度はその上に立ってみずから志を立て、自主的にその運命を生かしていかなくてはならないと思う。

そのためにはやはり、たとえ会社から与えられた仕事であっても、進んで創意工夫をこらし、みずからそこに興味を見出してゆき、ついには夢みるほどに仕事に惚れるという心境になることが大切だと思う。

769.こころに残る言葉  
名前:Kazuo Yamashita    日付:4月11日(火) 5時11分
「本物の失敗」

失敗しない人はいない
しかし、常に成功を確信して、事に取り組みたい
取り組めば、そこに挑戦意欲が湧き、忍耐が生まれ
成功につながる
たとえ失敗しても、学ぶことは多く
筋金入りの成功者となるだろう。

人生に失敗はついてまわる
失敗なしに人生を送ることは不可能だ。仕事も人生も失敗の連続である
しかし、失敗から逃げれば負け犬になる
失敗にめげず、ぶつかるのが大事なのだ
かといって、最初から失敗を予想して仕事に取り組むのは間違っている。

失敗を前提にすることと、失敗にめげずぶつかることは似て非なることである
全力投球と粘り強い姿勢は後者からしか生まれない
また、準備に万全を期する配慮も、確信を抱いて取りかかる気迫も
前者の心構えからは生じないのである。

失敗を予想して弱腰で始めた仕事に敗れても
受ける打撃が少ない分、学び取れる教訓もたいしたことはない
失敗の原因を真剣に突き詰めて考え、分析し
次の計画に生かす気にならないまま終わりがちだ。

これに反し、成功を確信し、挑戦意欲を燃やして取り掛かる場合はどうか
人が見れば失敗と思える状況になっても、当人は踏ん張り、耐え続け
なかなか断念しない
こうした自己の持てるもののすべてを賭けて挑戦し
自己を燃焼し尽して敗れた失敗は、打撃も苦しみも大きい。

そうした失敗こそ、教えられることも大きく多い
こうした「本物の失敗」を乗り越えた者が
筋金入りの気概を身に着けていくのである。





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  松下幸之助「一日一話」



    4月11日

  「夢中の動き」

「この観音さまはノミがつくってくれた。自分は何も覚えていない」というのは、版画家、棟方志功さんの言葉である。私はたまたまこの棟方さんが観音さまを彫っておられる姿をテレビで拝見し、その仕事に魂というかすべてをつぎ込んでおられる姿に深く心を打たれた。一つ一つの体の動きが意識したものでなく、まさに“夢中の動き”とでもいうか、そんな印象を受けたのである。その姿から、人間が体を動かしてする作業というものの大切さをつくづくと感じさせられた。

機械化に懸命な今日だからこそ、魂の入った作業というものの大切さを、お互いに再認識する必要があるのではないだろうか。


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