ただいま、死神の花嫁を読み終わりました。他のストーリーを全部読んでからだと、多すぎて、まとまりそうに無いのと、各ストーリーを比較したくないので、一つずつ書くことにしました。 まだこのストーリーしか読んでいませんが、このストーリーはさまざまな視点での生死観を捉えていて、とても深く考えさせられ、そういう意味でとても楽しめました。
細かく言えば挫折を経験した医者、挫折を知らない希望を持つ若い医者、そして死を宣告された当事者、更に、過去の経験から特別な考えを持つ当事者の父親、それぞれの全く立場の違う、視点からのさまざまな生死観が交錯し、それぞれの人が持つ答えもしくは葛藤 をこれほど多く提示することによって、読む者により深く考えさせる展開になっていたなと思います。
ヒロインの気持ちが分からないと何度も漏らす主人公の葛藤が、結局は何が最善かは当事者である本人にしか分からないことであることを最後まで強調されていて、とても現実味のある描写だなと思うと共に、自分自身もヒロインは今どう思っているのだろうと、何度も考えました。
特に最後のヒロインの気持ちは、一体どっちだったのでしょうね。読み終わってしばらく考えましたが、迷惑をかけないために自分が残り少ないときを生きる糧にするつもりだけだったのか?それとも主人公が行動して結局止めてしまいましたが、正式なものにしたかったのか?私自身がヒロインの立場だったら前者ですね。主人公が自分の裏にある意図を汲み取ってもなお、正式なものにしたいという強い意思表示があれば、考えると思いますが、返事を聞いて「なんでだよ?」みたいなところで、考えが止まってしまった相手であれば、気持ちはうれしいけど自分だけの宝物にするところで、留まりますね。
でもどっちにしろ、あれを見つけられた主人公は否定されたわけじゃないことを知ることも出来ましたし、おかげで医者として前に進む準備も出来たわけですし、とても良いラストだったと思います。
正直にいいますと、このストーリーだけでも私としては、もう既に1,500円分以上の深い意味と重みがあるなと思い、これほどのものが、まだ3つもあるの?と、戸惑っています。 それでは、長くなりましたが、次のストーリーの感想を書くときにまた失礼致します。
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