新装版で補遺とあわせて2冊とも購入させていただきました。いまさらかもしれませんが、御出版おめでとうございます!想像を絶するたいへんな努力に敬意を表したく存じます。また、たいへん見やすいレイアウトに感激いたしました。とっても便利です。
ところで、たまたま139番なのですが、何点か疑問を感じましたので、指摘させていただきます。あつかましいかもしれませんが、これは「推薦のことば」を寄せられた先生の「不具合が見つかりましたなら積極的に指摘してあげて戴きたいと思います」のご意思にもそうものであろうと信じます。
テノールのアリア Ja, redet nur die Wahrheit spärlich, Seid immer falsch, was tut mir das? Ihr Spötter seid mir ungefährlich. 「そう、真理がわずかにでも語ってくれるなら」とdie Wahrheitを主語にたてるのは無理もないかもしれませんが、次の行を「常に不正な者たちが、私に何をできようか」とするのは、immer falschが「常に不正な者たち」だとしたら、tutが単数形なのでかなり無理です。 このredetとseidの主語はIhrであって、つまり最後の行のSpötterに対する呼びかけでしょう。 「そう、おまえたちがちょっとだけ真実を語ろうが、いつも誤っていようが、それが私にとって何だというのだ!おまえたち罵る者は私にとって危険ではない」となります。
最わりのコラール 「地獄の軍勢に対抗しなさい」とTrotzを「対抗しなさい」と訳されていますが、「蔑視する」「無視する」「ものともしない」の意味で「地獄の軍勢などものともするな」ぐらいに訳した方が、しっくり後につづくと思いますが、いかがでしょうか?
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