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ガンパレ横丁掲示板
ガンパレードマーチで5121小隊のメンバーがガンパレ横丁に住んでいます。 9月は温泉の女将のゆっきーでネタがうまれてきました。フロントは弁天様仲居は桃生様です

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179.御案内 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2009/7/6(月) 16:45
ゆっきーです。
ガンパレ横丁更新していませんが、このページは閉めることは予定しておりませんのでゆっくりご覧ください。

いつか表にUPしたいと思いつつ。いまだに実現できてませんが・・・
いつもありがとうな皆様に感謝をvv

176.遅れてきたバレンタインデー(改) 返信  引用 
名前:弁天    日付:2008/2/18(月) 22:57
 バレンタインデーというのは、高校生にとっては結構きわどい日付にある。何といっても、期末試験と重なりやすい。

 壬生屋未央は基本的に真面目な女子高生である。常日頃からそれなりに真面目に勉強をしていたつもりだったが、振り返るとアルバイトに専念していたせいで復習を怠っていたことに気がついて、余計に焦ってしまった。そこで学生の本分は勉強ですし、と一念発起してしばらくアルバイトに行かないと宣言したのは一月の下旬のことだったのだが、今日はもう2月の半ばになっている。
  学年末試験を今日無事に終えて帰宅したのは夕方で、それから大急ぎでチョコレートを作ってラッピングして、何とか格好がついた時にはすでに12時近くになっていた。同居の節子叔母も湯せんまでは手伝ってくれたが、もう随分前にあくびをしながら自室に引き上げてしまった。

「既に、一日遅れてますから・・・もう一日くらい遅れても」

 出来上がったからと言ってこんな夜中に訪れるのは失礼だと分かってはいたが、何となく骨董品屋の店主は楽しみに待っていてくれるような気がした。
 迷いながら長い黒髪をまとめていた三角巾を取り、チョコレートで汚れたエプロンもはずす。自室に引き上げて眠るか、それとも今からでもチョコレートを渡しに出かけるか。台所と玄関の間を二度三度と往復しながら壬生屋はぐるぐる回る心を抱えていた。靴箱の上にいつもどおり置かれている家の鍵には、クリスマスに骨董品屋からもらった銀のキーリングがついている。天使の羽をモチーフにした小さなチャームが可愛いと友達にも高評価のそれを見た途端、彼女は自分のローファーに足を突っ込んだ。
 応答などないだろうと思いながら、賭けのつもりで一度だけ押した古いドアチャイムの後で洗い髪の骨董品屋が引き戸を開けて出迎える。

「未央ちゃん、どうした?何かあったのか?」

 ほんのり漂うアルコール臭に、眠る直前だったらしいと気づいた。

「ご、ごめんなさいこんな時間に。あの、テスト今日終わったので、一日遅れなんですがこれを」

 そっと差し出してくるギンガムチェックの紙包みの中からは甘い匂いが漂ってくる。多分、この中の手作りのチョコレートには日頃の感謝と遅刻した彼女の申し訳なさとが一杯に詰まっているはずだ。
 ちょっとくらい羽目を外しても許されるよな、と骨董品屋は自分に言い聞かせて半身を引いて彼女の手首をそっと捕まえた。

「うん、ありがとうな。すぐに食べるから、紅茶いれてくれる?」

 保護者も猫も眠る夜更けに、空には丸い月だけが浮かんでいた。
 居酒屋で閉店まで粘っていた寺の住職は、骨董品屋の引き戸がきしむ音を聞いた気がして赤い顔で振り返る。

「誰か、お客さん、ですかね?」

 それとも空耳かと考えながら骨董品屋の前を通り過ぎる。
 大人の時間に、背伸びをした少女と思春期に戻ったような男が一日遅れのバレンタインデーを過ごしていた。

 月と二人だけの、秘密である。(終わり)



177.遅れたのは私です!
名前:弁天    日付:2008/2/18(月) 22:58
あまりに久しぶりの投下にちょっと自分で愕然としていました。
は、半年振り・・・?
妄想だけなら脳内で続行中だったのに、これほどアウトプットを怠っていたとは、反省しきりです。

粗品ではございますが、御笑納くださいませ。


178.Re: 遅れてきたバレンタインデー(改)
名前:ゆっきー    日付:2008/4/10(木) 23:13
バレンタインデーのお話は大好きです。

いつもこうしてお話を書いてくださる弁天様に感謝をvv

171.「K様の悲劇」〜ガンパレ横丁温泉編 その1 返信  引用 
名前:弁天    日付:2007/8/25(土) 2:29
 彼はセールスマンである。
 しかし、彼を知る人は彼を紹介するときに、サラリーマンをしているとかわんこ好きであるとか結構可愛らしい顔立ちをしているとか実は人よりちょっと多めにモノが見えるとかどじっこ属性があるとかそういう事は一切語らない。
「Kだから」
 すべてをその一言にこめて、片付ける。
 これはそんな彼のいつもどおりの一夜の記録である。

 仕事が長引き、チェックインした時にはすでに旅館は静けさに包まれていた。慣れた宿という事もあってフロントの案内を断ってほてほてと一人で足を進めていったのだが、うっかり渡り廊下を一つ数え間違って襖を開けた結果、可愛い男性が凛々しい女性を押し倒す瞬間に遭遇してしまった。
「やっぱり部屋まで案内してもらった方が良かったかなぁ・・・」
 どピンクな雰囲気に染め上げられていた部屋でどこからともなくサキソフォンの艶かしい音が流れていたような気がするが、彼は空耳だろうと結論付けた。本能的な保身ともいえる。
 次に間違えて襖を開けたときには、超特大長枕の直撃を受けかけた。耳元の髪を一筋散らして壁に刺さっているパステルカラーの凶器の表面には、『ス?ノー?』という字がかろうじて見える。見事なダイナマイトバディーの女性二人は、彼が乱入してきた事に気づかないのか無視しているのか、とりあえず音速枕投げを続けていたので冷や汗を流しながら静かに撤退してみた。
「まだイエスノー枕って残ってたんだなぁ。っていうか、あの二人で使うの?」
 そんなこんなでやっとの思いで部屋にたどり着いた彼は、浴衣に着替えて露天風呂へと向かった。裸足にスリッパでぺたぺたと歩み去ったのを見計らったかのように、怪しい人影が現れたのだが、あいにく彼が気づくことはなかった。
 
 大浴場は仮初の湯も蒼天の湯もどちらも灯りが落とされていて、そこでようやく12時を過ぎていることに気がついた。女将の字で『二時まででしたら家族風呂がご利用いただけますーv』と張り紙が用意されており、溜め息を一つ残して離れの横までまた歩く事にしたのである。諦めるには惜しい、名湯なのだ。
 再び歩き出してすぐ、バーの前を通り過ぎる時に暗がりの中から荒い息と何かが引きずられるような音が耳に届いた。息を潜めて、静かに辺りをうかがう。前方、障害物なし。後方、障害物なし。左右、廊下の壁。何もなし。というか、壁から何か出てきたらそれはちょっとやばい。
「ひぃっ!」
 足首をがっしりとつかまれ、思わず小さな悲鳴を上げる。誰もいなかったはずなのに、どこから。
「と、トイレは、どっち、で・・・・うぷ」
 足元から文字通り這うような声が聞こえ、彼は視線を落とした。そこには土気色に染めた顔をこわばらせた眼鏡の青年が匍匐前進の姿勢で固まっている。
「つ、つきあたりを、左だと思いますよ」
「ど・・・どう、も。医者が・・・こんな事じゃ・・・」
 再びずるずると進みだすその背中をしばし見送った後、改めて家族風呂へと足を向けた。
 狩谷夏樹、医師のプライドを賭けたトイレへの進軍であった。



172. 「K様の悲劇」〜ガンパレ横丁温泉編 その2
名前:弁天    日付:2007/9/4(火) 0:51
 そんなこんなでようやく家族風呂を見つけた彼は、躊躇することなく右端の『複座型』の扉を開いた。幾度も利用した事のあるこの宿の家族風呂でも一番広いのがここなのである。後の二つが『重装甲』と『軽装甲』なのだが、そんな名前の由来は誰も知らない。
「お風呂に入るのにこんなに疲れるなんて、っ!!」
 脱衣所には浴衣の帯を結ぼうとしている男がいた。湯上りの肌にまだしずくがついているがそんなのはどうでもいい。その男の隣には過剰な装飾を極小にまとった美女が立っていたのだ。ストレートに言えば、黒レースの下着を身に付けただけの姿である。
 彼の名誉のために言えば、家族風呂の表の札は使用中にはなっていなかった。諸事情により、先客がそこまで気が回らなかったのだが今更後悔してももう遅い。
「ん?」
「あらやだ、そんなにしげしげ見ないでもらえないかしら?」
 んふ、と艶っぽい笑みを浮かべながら浴衣で申し訳程度に前を隠したショートカットの女性は、湯気で曇った眼鏡をかける男性の胸にしなだれかかる。はっきり言って下手なラブシーンよりも目の毒である。
「失礼しましたぁぁぁっ!!」
 そこはかとなく感じる鋭いカッターのような殺気に我に返った彼は、半べその状態で謝罪するとそのまま脱兎の如く走り去ったのであった。


 家族風呂から決死の撤退を図った彼は、バーの前を通り、ゲームセンターの前を走りぬけ、フロント前を曲がったところでドアを開けて飛び込んだ。いつの間にかスリッパは片足になってはいたがそれに気づいたのは息を整えた後だった。
 大きく息を吐き出しながら、自分のつま先から視線を上げる。男子トイレに逃げ込んだはずなのに、狭い。しかも灯りがついている。さらにいうなら、布団の山があり、その中には・・・
 長い黒髪の少女が浴衣姿でまつ毛を伏せて横たわっていた。その彼女に覆いかぶさるような形で背の高い男が胸元の合わせをそっと直している。裾はまだ乱れたままで、白い膝が片方あらわになっているのがなんとも艶かしい。
 なんだかホテルで休憩中vのところにお邪魔しちゃったみたい、と彼が考えているところに男の方がゆっくりと振り返ってきた。氷のような冷たい視線が彼に突き刺さる。
「・・・あんたは、何も見ていない。ここにも入ってきてない。そうだろう?」
「はははは、はいっ!」
 どうみても少女は未成年であるから、おそらくは公に出来ない二人なのだろう。そう判断した彼は、震えながらも即答した。
「じゃ、僕はこの辺で!」
「そうしてもらえると助かるね」
 営業用スマイルを過剰に振りまきながら、再び彼は廊下へと戻った。ドアの上を見上げると、そこにあるプレートには「布団部屋」の文字があった。


175.Re: 「K様の悲劇」〜ガンパレ横丁温泉編 その3
名前:弁天    日付:2007/10/7(日) 0:22
 へとへとになって風呂を諦めて部屋に戻る彼は、風流な橋をかたどった渡り廊下のたもとで足を止めた。月明かりの下で佇んでいるのは黒髪にリボンをまとわり付かせた女性らしい。
 下心ゼロで『あ、綺麗』と感じたそのままに彼女に声をかけてしまうあたりが、ナンパ成功率に結びついているのだろうか。
「あの、こんばんは。いい月夜ですね」
「・・・え、ぇ・・・」
 消え入りそうな声で答える女性は目を伏せたまま、ほんの少し口元に笑みを浮かべた。寂しげな人形のようなその表情に胸を高鳴らせた彼は、その直後にもう一度息を飲むことになる。
「鈴、音・・・さ、ん・・・も・・・ね・・・」
 同意を求めるその先には、何も見えなかった。いや、何もなかったはずなのに、緩やかに何かが現れてくる。長い髪を二つに結び、その先に愛らしい鈴をつけたあでやかな振袖姿の少女が。
「え」
 テレポートでもしないかぎり人間はいきなり出現しない、はずである。とりあえず、彼の二十年余の人生では。
 こういう登場をするのは基本的に現在進行形で生きてなかったり、そもそも人間とはちょっと違う存在だったりする相手であることも、残念ながら彼は良く知っていた。
 そのうちのどっちだろう、とびくびくしながら物静かな二人を見守っている彼に、女性が静かに問いかける。
「見えて・・・いる、で・・・しょう・・・?」
「は、ははははい、そっちの着物姿の女の子ですよねっ」
 素直に頷いてしまった彼に、振袖姿の少女は微笑んで見せた。花が開くようなその笑顔は実に可憐であったが、その向こうに渡り廊下の灯がちらほらと透けてみえたりするのでどうにも安心して微笑み返しにくい。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
 しばし、三人で言葉もなく立ち尽くす。
「「「・・・・・・」」」
「お先に、失礼します」
「・・・そ、う・・・」
 名残惜しげな女性の言葉と、残念そうな少女のお辞儀に見送られて、彼はそそくさと渡り廊下を渡っていった。


 せっかくの温泉に入ることも出来ずに自室に戻ってきた彼は、スリッパを脱いだその足で用意されている布団に倒れこんだ。仕事の疲れと、宿に到着してからの疲れのダブルパンチはさすがにきつかったようである。
「・・・ん?」
 ふかふかの布団の下に、何か違和感があった。例えて言うなら巨大イグアナが息を潜めているかのような。様々な想像を追い払いながら、最後の気力を振り絞ってえいやと掛け布団を引き剥がすと、そこには。
「む、見つかったか」
 微妙な目鼻立ちのため、ひしゃげた爬虫類のような顔立ちの男が潜んでいた。その巨体でどうやって隠れていたのと不思議な気持ちで眺めていた彼は、ふとその右手にあるモノに目を止めた。
 靴下である。しかも良く見ると、今日自分が履いていたものである。風呂に行こうとして浴衣に着替えた時に脱いでいったものである。
「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 取り返そうと手を伸ばしたその目と鼻の先で、男は黒く光るゴのつく虫のような素早さで逃げ出した。
 その後を追って廊下に裸足で飛び出した彼の前に、飛び出してきたのはこの旅館の支配人夫婦だった。
「誰に教われましたかっ!?」
「貞操は守れていますかっ?」
 その余りな言葉に、彼は犯人を追うより先につっこんでしまう。
「僕が襲われたの確定なんですかっ!」
 もちろん、その隙に犯人は逃亡してしまったのである。


 そして翌朝。小鳥の鳴き声で眠りの国から帰ってきた彼は、夢うつつの中で昨夜の出来事を思い返していた。
 なんだかとっても疲れることばかりだったような気がする。でも、目覚めがいいのだからきっと今日はいい日になるのだろう。
「よし、起きようっと・・・って・・・」
 ぱっちりと開けた目の前には、見事なまでに化粧崩れしていない白塗りの男の寝顔が。自社の商品で死ぬほど見慣れた顔である。そろそろ慣れてきた彼は、無言でオリジナルイワッチを掛け布団で簀巻きにしてそのまま廊下に蹴りだした。
 身体をくねらせて喜ぶそれを記憶から消しつつ、彼は中庭に面した障子をあけた。さわやかな朝の日差しと風を感じようと窓の鍵に手を伸ばした瞬間、その光景に凍り付く。
 ・・・そこには、日課の早朝トレーニングを終えたばかりのマッチョな男二人が、上半身裸でシメのラジオ体操にいそしんでいた。
 一方の男が、挨拶のつもりなのかにっかりと笑う。その白い歯を見ながら、彼はその場に声もなく崩れ落ちたのである・・・

(救済を待ちつつ、終)

169.某双子姉妹様より 返信  引用 
名前:恭一    日付:2007/8/21(火) 21:43
リクエスト頂きました横町関連ブツを落とさせて頂きます。
・・・・・・ちょっと長くなったので別ページにて。
ゆっきー様、そしてその他の横町住人の皆様、お目汚しすいません。

●イワッチコーポレーション社員Kの日常

・・・・・・日常というより、受難の始まりのような気がします。


温泉では更に色々素敵な体験をさせて頂けるとの事なので、
わくわくしながら待たせて頂きますね。
http://www.geocities.jp/hount13/0821.html



170.ガンパレから愛をこめて
名前:ゆっきー    日付:2007/8/21(火) 23:28
イワッチ茶から、たんを発したこの話。
そうか、コーポレーションではこんなに沢山の商品が開発されているのですね。
今回はっきりと判明いたしました!!
その反応イイ〜っつ という声が天から聞こえてきそうです。

個人的にはベッドやソファーで寝転がると、こう、くねくねした生き物がマッサージしてくれるという特典がついているといいなあ・・・。とか思ってみたり。
また温泉街にも販売をされたりするんでしょうね。
横丁にはイワッチ時計店などもありますし、とても興味深いvv

妄想がふくらむガンパレ横丁。
まだまだ皆様の投下を楽しみにしております。

168.遅ればせながら SSを投下しておく管理人です 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/7/15(日) 0:4

ゆっきー > 七夕は何も出来なかったのでここで〜


「ねえ、まだ?」
「もうちょっとだ、がまんせよ」
「え〜、僕結構疲れちゃった」
「漢だろう、もうすこしだ、がまんだ、厚志!」

戸の向こうから聞こえる声に固まる壬生屋。
派出所に舞に逢いにきたところで、この言葉がもれきこえた・・・。

「ふ、不潔・・・は、破廉恥です・・・こんな、こんなところでなんて」
と思いながらも扉から離れることができずにいた、
もちろんなかに入る事すら出来るはずもない・・・。

「あ・・・そこだ、もうすこし右」
「ええっ、もうワガママなんだから」
舞と厚志の声が甘い蜜を含んだ恋人同士の会話で聞いている方が赤くなる。

そのときだった。
がたん、ガタガタガタ・・・。

大きな物音とともに何かが倒れる音・・・。
「大丈夫ですか?」

恐る恐るのぞくと、そこには折り重なって倒れこむ厚志と舞がいた。

「いてて・・・大丈夫?舞?」
「ああ・・・そなたのお陰だ。厚志は?」「うん、ちゃんと受け身とったしね」
そういって笑いかける厚志。
「あの・・・いったいなにを?」

そう問い掛ける壬生屋に厚志は
「ああ、ココに短冊つけるって聞かないんだ」
そう言って先端を指す厚志。みあげれば派出所の中に七夕の笹が目いっぱい入っていた。
「願い事が一番かなうのはてっぺんというではないか」
「誰がいったの?」
「・・・父だが?」
「どうせなら先端につけてから笹たてればいいのにさ」
「あ・・・」
そう言われてはじめて分かったとでもいうような表情で舞は考え、
「よし、今度は肩車だ、厚志!」
「ええ〜まだやるの〜?僕もうだめ」
「そなたまだ若いだろう?」
「まあ、色々と元気だけどね〜舞のふとももも柔らかいしさ」
「なにを〜〜っ」
「わかりました、おじゃまだったようですわね。出直してまいりますわ」

そういうと壬生屋はくるりと派出所をあとにした。あの二人には七夕への願い事もかかずとも年中そばにいられる事だろう。壬生屋はそうおもい、アルバイト先へと向かっていった。

167.弁天様より7月7日の七夕SSでした 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/7/13(金) 0:57
------------ 弁天さまより

蚊遣りを焚きつつ縁側から遠距離恋愛の二人を見上げよう、と誘ったのは先週のことだった。
寺の裏手から小さな笹を一枝分けてもらい、童心に帰って短冊も用意したのにあいにくと今日は雨模様となった。
「今年の二人は会えそうにもないですね」
未練がましく開けていた雨戸を閉めた途端に雨足が強くなる。
花屋の小学生や米屋の娘や薬屋も誘っていたのだが、この悪天候でキャンセルされてしまった。
「せっかく未央ちゃんが七夕メニューを考えてくれたのに、あいつらももったいない事をしたよなぁ」
ちゃぶ台から彼女に返事をするのはこの家の主、骨董品屋の瀬戸口である。
雨音は見る見るうちに激しくなり、地響きにも似た雷鳴も聞こえてくる。
つい、と立ち上がった主と入れ替わるようにアルバイトの女子高生がちゃぶ台につく。
きちんと冷やしたそうめんに錦糸卵を散らし、別の皿には夏野菜のてんぷらが盛り付けられている。
主のために冷えたビールと塩茹でしたそら豆も準備してあった。溜め息をもらす彼女の元に主が戻ってきたのはその頃だった。
「停電になったら困ると思って、先に持ってきたよ」
ほら、と見せたのは古めかしい燭台とろうそくである。
「売り物にしなくて正解でしたね」
二人は目を合わせて笑い、改めてささやかな宴を開いた。

そうめんの天の川を挟んで、小心者の彦星と晩熟の織姫の会話が弾む。
二人の空気をぶち壊したのは、彼女の携帯に届いたメールであった。

『この雨で電車が止まって帰れない。未央は家の鍵をちゃんと持ってるか?節子@友人宅』
「・・・持ってないです・・・」
彼がしおれた彼女を慰めつつ、一夜の宿を提供すべく保護者にメールを送る。

彦星の下心に鉄槌を下したのかそれとも応援したかったのかは分からないが、ひと際大きな落雷のために停電になったのはその直後であった。

162.今日は緑青様とそりゅうこ様のお誕生日です。 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/5/24(木) 8:21
ゆっきー >
今日はある方のお誕生日v
色々な花が部屋に届けられています。
「あら、またお花、緑青みてみて」
「こっちはお菓子よ?そりゅうこ」
双子の姉妹にとどく珍しい花やお菓子・・・。ホツマツタエ温泉郷のこの部屋は既にたくさんの贈り物でいっぱいになりつつあった。
人気作家(?)の緑青様とそりゅうこ様の姉妹はグリーンとブルーのワンピースを身に纏いながらひとつひとつを確認していった。
その名前のなかには同じ作家(?)仲間の名前をみつけては二人顔を寄せ合って話している。
「まあ、この方も忘れていなかったのね」
「ふふっ、じゃあ、今度は6月に・・・」
にっこり微笑みつつも二人にしか分からない会話が成立してしまう辺り、さすが双子といったところか・・・。
そこへ女将さんが特大のケーキをもって現れた。
傍らには若だんなが控えて深々とお辞儀をした。
「お話中に失礼致します。緑青様、そりゅうこ様、本日もホツマツタエ温泉郷を御利用いただきまして誠にありがとうございます。」
「「こちらこそ」」
「本日はお二人の為に祝いを御用意しております。どうかゆっくりとお過ごしください」
「「はい」」
双子はにっこりと微笑んでいました。
女将さんは特大のケーキをテーブル上に載せるとろうそくに火を灯そうとしました。
そこにフロントが「おかみさ〜〜ん、たいへんです〜〜!!」と走ってくるではありませんか!!
「どうしたのですか?お客様の前ですよ」
女将さんがたしなめると、フロント係の弁天さんが息を整えながら走ってきました。
「フロントに・・・お客様が・・・あの方々が・・・」
夜も8時を回っています。
そんな時間に到着するお客様の予定はありません。
「誰ですか?そのお客様は」
若だんなが尋ねると
「と、とにかく皆さん急いでフロントにお願いしますっ!!」
「私たちも?」
「お姉さまどうやらそうらしいわね」
双子の姉妹もフロントについて玄関ホールに向かうことになりました。
玄関ホールに近づくとなにやらざわざわした声が・・・。

(続きはまた今夜・・・)



163.Re: 今日は緑青様とそりゅうこ様のお誕生日です。
名前:ゆっきー    日付:2007/5/24(木) 21:40

ゆっきー >
「おや、主役の到着だな。ほい、プレゼントだお嬢さんがた」
と瀬戸口が言えば
「お久しぶりですわね双子の姉妹にお逢い出来るので急いで作ってきましたのよ」
と重箱をもった壬生屋と笑顔の小杉がいた。
「今日はステキな1日になるデス」
「そうだな、あ、俺もロボットのDVDもって来たぜ後でみような」
「おい、双子の姉妹はそんなもの興味ないだろう、滝川の趣味って相変わらず幼稚だな」
「なんだよ、そういう茜はなんだ」
「ふん、フレグランスさ、フランス製の小ビンを用意したんだ、いいだろう」と茜がいえば森が
「でも大介あんた、無職なのによく買えたわね」と痛いツッコミをいれる。「フン、どうせ姉さんにはまだまだ似合わないさ」
「なんですって!」
森が怒れば
「そぎゃんことはなか〜兄弟げんかはよかことなかよ。なかなおりばせんと。プリンでも食べるとよか」
「そうだよ〜みっちゃん。なかのよいことはいいことなのよ」
「そうだよね、舞、僕らも仲良くしようね」
「ええい、まとわりつく前にこのプレゼントを。芝村特注の盗聴器だ。存分に活用するがいい」
「ふふっ、僕で実験してるから間違い無いよ」
「なぬ、そなた何を!!」
と舞があわてると 厚志はその手をとって
「僕が知らないとでも思っていたの?」と急に声のトーンを落とす。
「わたしは急に用をおもいだした失礼する!!」
「だめだよ」
と厚志がとめれば、原が
「そうよ、みんなでお祝いするんでしょ?」
と妖艶に微笑みつつ舞の手を握った。来須が黙って帽子を双子に投げてよこし、若宮が
「健康にはきをつけんだぞ」
と若宮のパンツをくれた。石津が
「これ・・・効くのよ」
とワケの分からないまじないグッズをくれて、善行が
「それで皆さんをつれてお祝いに駆けつけてみましたが、御迷惑でしたか?」と済ました顔で聞いた。
もちろん
「そんなわけありませんわよ」
「ねえ、おねえさま」
と双子がいうのも予測済みだったに違いない!善行はメガネを直し、
「ガンパレ横丁のメンバーで祝いにきました。まだ挨拶が出来ていないものも後ろに控えていますので、とりあえず中にはいってよろしいでしょうか?」
といった。


164.Re: 今日は緑青様とそりゅうこ様のお誕生日です。
名前:ゆっきー    日付:2007/5/24(木) 22:2
ゆっきー >
がやがやと双子の姉妹のいる部屋に向かおうとしたのを女将は
「ああ、宴会場があいているわね。フロントが案内しますのでそちらにどうぞ」
と案内していた。
通り過ぎるメンバーには田代や田辺、遠坂や、新井木、本田、芳野も坂上までいたようだ。前をイワッチが「くるくるく〜る」といいながら回るのをみていると誰が通り過ぎたのか一瞬意識がそらされてはっきり分からないのだが、
「こんな大人数でくるとはなあ」
と若だんなが横でつぶやくのをみて
「本当に・・・」
と驚く女将なのでした。
一方喜んでいるのは双子の姉妹・・・。

「今夜はわたし達の為にこんな風に集まってくれるなんてね〜」
「ええ、そうね、お姉さま。こうなったらお祝いみんなと出来るわね」
とうれしそうに語るのは双子の姉妹だった。
そこで若だんなが
「ああ、じゃあ、プレゼントの前にケーキがありますのでお二人に吹き消していただきましょう」
と大きなケーキに火をつけ始めた。
どこから持ち込んだのか小さな木琴をののみが演奏してハッピバスデーの歌を演奏している。大合唱になって歌を歌うのもみんなにとっては自然な事だった。
「ふふ、いいこと緑青、一緒にね?」
「ええ、じゃあ、いちにのさんで」
豪快な二人あわせての肺活量1万にもなろうという勢いに、ろうそくはいっぺんに消されていた。
会場に響くおめでとうの言葉・・・。
こうして誕生日の夜はふけていくのでありました。


165.Re: ぎゃー!ありがとうございますーーーーっ!!!
名前:ふたごのしまい☆    日付:2007/5/24(木) 22:49
双子にも素敵な設定を加えて下さってありがとうございます♪
ただのぽよんぽんよどすこい姉妹じゃなかったのですね!(笑)

皆様にお祝いされて幸せ者でございます。
(しかし、二人で消したケーキは無事だったのでしょうか…
ローソク自体がケーキから消えてそうです:笑)

短期間にもかかわらず、とても素敵なSSを書いて下さったゆっきー様に感謝ですvv
ありがとうございました!

160.弁天様よりガンパレ横丁の運動会を投下頂いていますvv 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/5/22(火) 8:53
弁天様より 運動会ネタで投下頂きましたvv

ランドセル姿の小学生は、骨董品屋にやってきておもむろにこう告げた。
「うんどうかい、なのです」
「店内禁煙」の張り紙を持ったセーラー服姿のアルバイトとシガレットチョコをくわえた店主は、きょとんとした顔で少女を見守る。
「こんどのにちようびがうんどうかいなの、でもね、めぐみちゃんがこられないって・・・」
そう説明したところでつま先を見下ろした訪問者を、唇をかんで見つめていたアルバイトはスカートの端を引かれて隣の店主に目を向けた。
(日曜日、行こうか)
(わかりました)
素早く意思疎通を図ったところで、店主がえへんと咳払いをする。
「ののみちゃん。じゃあ俺たちがお弁当持って見に行ってもいいかい?」
今度は顔を上げた少女がきょとんとする番だった。
アルバイトがにっこりと笑顔を見せる。
「私の学校には運動会がないので、久しぶりです!」
ライターを手の中で転がしていた店主も穏かに微笑む。
「住職からデジカメを借りてこなくちゃな」
少女は慌てたように顔の前で手を振った。
「あの、たかちゃんもみおちゃんもおやすみのひなのにそんなの」
「行っては駄目ですか?」
しかし、アルバイトの言葉に少女は嬉しそうな申し訳なさそうな表情で頷いた。
「そんなら、弁当のおかずは俺が作っとたい」
意外なところから声がかけられて、少女は軽く飛び上がった。
彼女の後ろから骨董品屋に入ってきた居酒屋の店主は手の回覧板をアルバイトに渡す。
「うちの大介も運動会だけん、おかずはしこしてあげるばい」
その発言には、思わず三人ともが喜びの声を上げた。
中村の料理の腕を良く知っていたからである。
「では、おにぎりは私が用意してきますね」
うきうきとアルバイトが名乗りを上げる。
「ののみねぇ、こんぶがすき!」
「俺は種抜きの梅干で」
「・・・瀬戸口さんの希望は聞いてません」
「冷たい事言うなよ未央ちゃん」
飛び交う言葉に居酒屋の店主が満足げに笑う。

日曜日。
小学校の運動会の話題をかっさらったのは、豪華なお弁当を持った大きなオトモダチだったという。
(終?) (05/20(日) 23:50 )

**********************************
ウキウキわくわくな運動会みんなに応援されてきっとののちゃんも頑張っていた事でしょうvv
弁天様ありがとうございます

158.ガンパレ横丁 弁天様より投下ですv 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/5/12(土) 1:34
弁天様より投下SSありがとうございますv あ、甘い二人をどうぞ♪


彼女が骨董品屋でアルバイトを始めてからまもなく三年が過ぎようとしている。高校生から女子大生へ、そしてただのご近所さんから恋人同士へ。
『恋人同士』という言葉に頬を染めた彼女は、遠くで玄関の格子戸が開いた音で我に返る。
「お帰りなさい、瀬戸口さん」
エプロンで手を拭きながら台所から顔を出すと、骨董品屋の店主がくしゃりと顔を緩めてみせた。
10歳ほど年の離れたこの男が、彼女の『恋人』である。
「商店街の会合は?」
「梅雨が来る前の防災対策だった。もしかして晩御飯を作ってくれてたりするのかい?」
「えぇ、ご一緒はできませんけれど」
無理に引き止められないのは、彼女と彼女の叔母が文字通りのご近所さんだからである。
先々の事を考えると、うかつな事はできない。そんなことを男が考えていると知ってか知らずか、彼女はそうそう、と胸の前で手を一つたたいた。
「瀬戸口さんって『合コン』って行った事ありますか?」
「ある、ことはあるけど・・・?」
慎重に答える男は、実はその昔は学生兼ホストだったりしたことがある。
「今日ね、お昼休みにお友達に誘われたんです。お友達を増やす良い機会だと言われたんですが、男の人もいらっしゃるとかで」
そりゃそうだろう、と男は内心で突っ込みを入れる。
ここにいる時点で断ったのは分かっているが、それでも一応確認してみた。「未央ちゃんは行かなかったのかい?」
「だって、知らない男の人とお食事するのってなんだか嫌だなぁって思ったんです」
相変わらず男性に免疫のない彼女らしい発言のあと、瀬戸口は眼を見開く事になる。薄く紅をのせた唇で恥かしそうに彼女が微笑んだ。
「それに、素敵な人がいるかも、なんて言うんですもの。急に瀬戸口さんに会いたくなってしまって」
予定外の訪問の理由を聞いて、瀬戸口はくしゃくしゃと髪をかき回した。一つ咳払いをしてから、おもむろに宣言する。
「ちょっと、かなり嬉しいからぎゅーしてもいいかな?」
「え、えぇ」
耳まで赤く染めた彼女は固く目を閉じて、紳士的な抱擁に体をゆだねる。
その時、彼女以上に年の差を気にしていた男は、彼女の愛を噛み締めつつ『ぎゅーから先はまだ駄目だろうなぁ』と嘆いていたのであった。

157.(untitled) 返信  引用 
名前:ゆっきー    日付:2007/5/10(木) 8:18
あと書いていない場面はなんでしょうねv温泉・・・



159.多分。
名前:弁天@フロント    日付:2007/5/13(日) 0:24
K様の『世界の危機百連発』かと。


161.危機100連発
名前:ゆっきー    日付:2007/5/22(火) 9:5
100連覇と銘打ったら、やはり温泉到着後K様には色々と遭遇して頂かないといけませんし、まだ5連発くらいでしょうか?こうなるともっと色々な遭遇ネタがあるといいですね?K様だけにおそらく幽霊にもあえるし、いいところで遭遇もあるだろうし。考えてみるのもいいかもしれません。どうしようかな?

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