114.ヒノエ > (零れた声に語尾を上げた音を紡ぐ相手に、繋げようとした言の葉を思い起こし眉を潜めて)……何でもない(短く漏らしては答えるつもりはないとの意を示し唇を引き結び、然し続く音色を聴覚で捉えると背けた面をゆっくり正し、真摯の色宿る相手に魅入るよう見つめ)……矢張り卑怯だ。そんな風に言われたら…素直になるしかないじゃん…っ…(漸く表情を和らげ、途端離れ行く相手の欲に軽い空疎感を覚えたと同時、圧迫感が内を貫き息を飲み)…ぁ…でも、オレだってあんたに…求める言葉を…あんたの口から聴きたい……。欲しいって…言って…? ( 2005/12/31(土) 1:9 ) |