とても上手く描けています。 実はこの手本の目的は、葉書という小さな世界に、どれだけ大きな自然が表現できるか。というところです。 この目的が達成できていると思います。 具体的には、 1、手前と向こうの山の墨の濃さによる距離感。 墨の濃さの違いが大きいほど、山の距離が離れます。 2、山の筆使い。 筆先が常に上を向いています。また筆の根元の水を意識して描けてい ます。 3、空と山の配分。 空を大きく取るほど、広がりが大きく感じます。 4、薄墨の使い方。 空を薄墨で描いた後、手前の山にも薄墨を加えているところが、効果 的です。
では改良点。 かなり慎重に描かれていますが、夕日の筆遣いが間違っています。 遠くの山の麓が赤くなっているところです。 もしそうだとすれば、手前の山にも夕日が当るはずです。 つまり、太陽の位置が定かでないということです。 今回の手本では、山はシルエットにならなければいけません。 なので、夕日の色を含ませた筆は、山の稜線に沿って運ばなければならないということです。 夕日だけ描いた画像を添付しておきました。 画像で判ると思うのですが、水だけの部分の筆跡に注目してください。 筆の幅に対して、絵の具は筆先の僅かな部分しか付けていません。 こうすることで、落日後の夕焼けを表しています。
手本との大きな違いは、筆数です。 私はなるだけ少ない筆で描くようにしました。 印象を大切にするためです。 しかし筆数が多いと駄目ということではありません。 ただ空などは、どうしても筆跡が残るので、晴れ渡った空のイメージが出にくくなると思います。 手本では、上から山際へと、横に4回くらい絵の具を付け足すことなく一気に筆を動かしています。そうすることで微妙な濃淡が表現できると思います。
いちど試してみてください。
投稿ありがとうございました。
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